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CNNとBBCでイラク侵攻1周年のブッシュ大統領の“記念演説”が生中継された。
各国の駐米大使を招いてのイベントである。
真正テロリストのお飾りトップが「テロとの戦い」を語る姿を見るのはおぞましいの一語だが、選りによって、米軍が殺害したとは未だ言えないにしても、日本政府への通報・経緯の説明・遺体の扱いなどで言語道断の仕打ちを行った故奥氏の言葉を引用し、イラクにおける対テロの戦いに諸国家がなおいっそう尽くすよう求めた演説には反吐を催した。
(2、3分間も奥氏関連のことが語られた)
小泉首相は今なお大量破壊兵器の保有にイラク侵攻の正当性を求めているが、ブッシュ演説では、大量破壊兵器は抜け落ち、フセインの独裁と圧政からの解放を通じた「自由」と「民主主義」の実現がイラク侵攻の目的であり正当性の根拠であると説明された。
戦争の大義も戦争の目的もいつの間にか変わったのである。
昼間でも怯えながら通りを歩かなければならないイラクの現状を「自由」と言い、占領統治組織が選出した統治評議会が占領統治組織の意向に従って主権を譲り受けることが「民主主義」というのは、内容や実質を云々するまでもなく、おふざけの一語で終わりである。
そして、米軍がイラクに駐留し続けるための理由付けのようにイラク人へのテロも続いていると説明したが、イラク人の多くは、イラク人に対するテロ行為が米国によるものだと考えている。
百歩譲っても、イラクにテロリズムのタネを撒いたのは法的にも道義的にも根拠がない侵攻を行った米国であり、そのタネの発芽を押さえ込めなかったのも占領支配の中心勢力=米国である。
たとえ、アルカイダなる外国人勢力が入っているとしても、いや、外国人勢力であればこそ、あれだけの“有志連合部隊”が占領支配しているイラクではイラク人の支持がなければ、テロどころか生活さえままならないのである。
アルカイダがイラク人を標的にしたテロを行っているのなら、イラク人のなかに潜むことはできない。すぐに通報されるか攻撃の対象になるはずだ。
潜める(拠点にできる)ところと言えば、イラクを占領支配している勢力かその息がかかっている勢力が押さえている場所になる。
晴れやかな舞台で行われたブッシュ演説で殺された自国外交官の言葉が長々と引用されたことを聞いた小泉首相は、昨日の「日本国民はテロと戦う覚悟があると思う」を超えた言動に走るのではないかと危惧している。
(このブッシュ演説で、奥氏や井ノ上氏の殺害事件に関する真相究明がさらに遠のくのではと思っている)
米英のイラク侵攻前にも言ったが、米英の言動に対しては避けられないぎりぎりのところでうなずくだけでいいのである。日本がドル買い介入を通じてファイナンスしている資金がなければ、米国はまともに戦争もできなければ経済レベルを維持することもできない。それを口に出して言う必要はないが、その“誇り”を胸に対応していけば、真正テロリストに付き合う度合いは低減できるはずである。
小泉首相が、ブッシュ政権がテロリストの巣窟だとわかっていないのなら、即刻職を辞するべきである。
小泉首相が、ブッシュ政権のテロリズムを政治的手段として容認しているのなら、「テロとの戦い」に関する言動に抑制を効かせるべきである。
このように言っている意味がわからないとしたら、国会議員も辞するべきである。