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(回答先: マドリッド列車爆破の1週間前に、アメリカがモロッコと自由貿易協定をむすび、「大中東構想」をスタートさせていた 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 3 月 18 日 22:07:39)
「米国はモロッコとの合意により『大中東構想』をスタートさせる」(エル・パイス:3月6日付)の日本語概訳です
「大中東構想」が北アフリカのモロッコで始まる。アメリカ国外通商部代表のRobert Zoellickが語ったところによると、ワシントンとラバトは今週の前半に自由通商協定(un acuerdo de libre comercio)に合意し、それによってアメリカが「寛容で開かれたイスラム社会に対してしっかりと義務を果たすという熱烈なメッセージを送る」とされている。モロッコは、アメリカのイニシアティブによるイスラム世界再編のための最初の北アフリカの受け皿になる。
アメリカがこのような合意を結ぶのはモロッコがアフリカの国としては初めてで、アラブ世界では2001年のヨルダンに続く2番目である。ただ選挙の年にアメリカ議会による批准は難しく大幅に遅れる見込みで、実施は2005年の1月以降になるだろう。
というのも経済的な重要性が少ないからで、モロッコの輸出のわずか4.1%、輸入の3.7%に過ぎない。モロッコの第一の貿易相手はフランスとスペインを筆頭とするEUであり、ラバトは1996年に自由通商協定を結んでいる。
ワシントンにとっては、明らかに政治的な理由からである。これは政策部補佐官マーク・グロスマンが月曜日にムハメド6世と会見したことで明らかである。彼は「大中東構想」の発意について説明を受けた最初のアラブの高位権力者である。グロスマンによると、この合意はモロッコの改革と発展の刺激になる。「米国はモロッコをアラブ世界のモデルケースにしたいと思っている」とスペインの外交関係者は言う。
モロッコで開始される改革への自画自賛にも関わらず、米国国務省は同国に関して「治安部隊の一部は人権に対する重大な侵害を続けている」と強調する年次報告を発表したばかりである。ほとんど前進の望めない雰囲気である。
ラバトにとってこの合意は、ワシントンとの交渉役をした外務次官のTaieb Fassi-Fihriによると、まず、その「開かれた、寛容な、民主的なオプション」に対する認知である。さらに、米国の好意を得ることを可能にする。米国の意見はサハラ(旧スペイン領西サハラ:訳注)の係争にとって決定的な重みを持つからだ。モロッコの農業事業者、科学者、芸術家は、例えば遺伝子組み替え産物や映画産業への助成金などに関して、この合意の結果を心配しているが、Fassi-Fihriは木曜日に、そのような分野の利益は守る、と確約した。
http://www.elpais.es/articulo.html?d_date=&xref=20040306elpepiint_8&type=Tes&anchor=elpepiint