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(回答先: イラク駐留米軍:離隊の州兵、良心的兵役拒否を申請 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 17 日 16:49:34)
【ワシントン和田浩明】イラク戦争後の治安維持任務中に休暇で一時帰国したまま、所属部隊に戻らなかった米フロリダ州兵の男性が16日、良心的兵役拒否者としての取り扱いを求めて同州の州兵部隊本部に出頭した。米軍と抵抗勢力の戦闘の巻き添えでイラク市民が死亡していることなどに耐えられず離隊したと話し、イラク戦争を「石油のため」と批判している。開戦1年を目前に改めて「戦争の大義」への疑念が強まるなか、今回のケースは全米の注目を集めている。
男性は中米ニカラグア出身で米国の永住権を持つカミーロ・メヒアさん(28)。昨年4月にイラクに派遣され3等軍曹として分隊指揮などを担当したが、同10月中旬に休暇で米国に戻ったまま帰隊せず、逃亡生活を送っていた。
米メディアによると、メヒアさんは90年代に母親と米国に移民。米陸軍で3年、その後州兵として5年勤務。派遣前は、心理学を専攻する大学生だった。
イラクでは旧フセイン政権支持派の勢力が強いバグダッド北方の「スンニ・トライアングル」地域に展開、ロケット弾などで攻撃してくる勢力を相手にする毎日だった。
所属部隊にも多数の負傷者が出る中、メヒアさんはイラクでの従軍に疑念を持つようになっていく。抵抗勢力の待ち伏せで銃撃戦が発生し、付近を通過中のイラク人が米側の機銃掃射に巻き込まれ、首を切断されて死亡したこともあった。また、同じ経路でパトロールを繰り返すなど、部隊を「おとり」に使うようなこともあり、指揮官に対する不信も深まった。「我々はここにいる権利はない、殺人は正当化されないと感じるようになった」とメヒアさんは語る。
一時帰国後はニューヨークなど米国北東部の都市を転々とした。発見されないよう移動にはバスを使い、クレジットカードや携帯電話の使用も控えた。一方で反戦団体に接触、支援を得て良心的兵役拒否の申し入れをすることになった。
米国防総省は良心的兵役拒否を「宗教上の理由から、すべての戦争への参加や武器の携帯に反対すること」と規定。認定されれば、除隊か非戦闘任務への配置換えになる。一方、米軍の規定では、無許可離隊が30日を超えると脱走扱いになり、軍事法廷で最長禁固5年の刑を宣告される可能性もあるという。メヒアさんは「良心に従って刑務所に入る準備はできている」と話している。
メヒアさんについてはCNNテレビやニューヨーク・タイムズ紙など米主要メディアも一斉に報道している。国防総省はこれまでのところ公式コメントなどは発表していない。
米メディアによると、イラク派遣陸軍兵士のうち約1%の600人前後が無許可離隊状態にあり、良心的兵役拒否の申請は昨年9月〜今年2月に陸軍だけで11件という。
[毎日新聞3月17日] ( 2004-03-17-23:39 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040318k0000m030093001c.html