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12日、スペイン北東部サラゴサの中心街で、反テロ・デモに参加する市民ら=ロイター
無差別の列車同時爆破テロが起きたスペインで12日夜、全土でテロに抗議する集会やデモが行われ、計1100万人以上(スペイン警察調べ)が参加した。
欧州大陸で過去最大のテロとなった「3・11」の惨事による死者は199人に達したが、犯人は依然、特定されていない。スペイン固有のテロ組織なのか、世界中に脅威を与えている国際テロ組織「アル・カーイダ」関連のグループなのか――スペイン内外の受け止め方には微妙なねじれも生じている。(マドリード 飯塚 恵子)
傘に大粒の雨がボツボツあたる。乳母車を押す若い母親、つえを突く老夫婦、1人で歩く勤め帰り、学生も、そして若いカップルも……。何万何千の傘が12日夜、マドリードを南北に貫くカスティジャーナ大通りを埋め尽くした。地下鉄は一斉に止まった。中心部の店という店は夕方5時でシャッターを下ろした。
「バスタ、ジャ!(もう、たくさんだ)」「テロをやめろ」。土砂降りの中、首都だけで約230万人が集まり、夜まで無差別テロに抗議した。現場に近いアトーチャ駅のコンコースにはこの日、ろうそくと花束を携えた市民が次々と訪れ、涙した。
犯人についてスペイン国内では当初から、バスク地方の分離独立を要求してきた「バスク祖国と自由」(ETA)説が有力だ。アスナール首相は12日の記者会見でも、「ETAの犯行と推測する十分な理由がある」と改めて強調した。
しかし、アル・カーイダを含むイスラム過激派による仕業ではないのかとの疑念はぬぐえない。今回の手口は、アル・カーイダお得意の「同時多発」「無差別大量殺傷」だ。ロンドン発行のアラビア語紙に寄せられたアル・カーイダ関連組織の犯行声明とおぼしきものも、アスナール政権が米国主導のイラク戦争に対し協力的だったことへの報復だと明確に指摘、次の標的はイエメンだとしている。それにETAの場合は、攻撃目標を政治家などに絞る傾向があり、攻撃規模も小さい。
スペイン国内でイスラム過激派説が奇妙なほど顧みられないのは、アスナール首相が14日の総選挙を意識しているからだとの見方もある。首相は野党時代の95年、ETAの自動車爆弾攻撃を受け、辛くも生き延びたことで人気を博し、首相への道が開けたとされる。「ETAに決して妥協しない政権」を標榜(ひょうぼう)し、これまでも一切の裏取引を拒んできた。「今度の選挙でも宿敵のETAに立ち向かう姿勢を示し続けるのが選挙上の得策」(与党・国民党関係者)というわけだ。
ETAなのか、イスラム過激派なのか――。前者が、国際社会の関心を引く後者の犯行に、見せかけようとした可能性も残る。
(2004/3/13/12:53 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040313it04.htm
※ タイトルはコラージュなので誤解なきよう願います。
でも、デモ参加者のなかにも、似た思いで反テロを叫んだ人はいたと思います。