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2004.03.24
Web posted at: 14:14 JST
- CNN
台北(CNN) 台湾の陳水扁(チェンショイピエン)総統は23日、20日の総統選を3万票差(得票率0.22%差)で勝利して以来初めて公の場で発言し、票の集計に不正があったり、前日の狙撃事件があたかも選挙で勝つための自作自演だったかのような指摘が野党支持者らから出ていることに、猛反発した。その上で陳総統は、票の再集計を受け入れると表明した。
陳総統は総統府で、游錫クン(ユーシークン)行政院長(首相)や最大野党・国民党副主席の王金平(ワンチンピン)立法院長(国会議長)らと会議を開き、野党統一候補の連戦(リエンチャン)国民党主席らが選挙無効の訴訟を起こしている問題について、「総統副総統選挙罷免法」を早期に一部改正し、総統選の票を再集計する考えを示した。
陳総統は、野党が指摘する不正疑惑について「私の人格に対するこの上ない侮辱だ」と強く反発。「われわれは開票を細工などしていない。そのことをよく知っているので、再開票は何ら恐れるものではない」と述べ、「一回の選挙で国が分断するようなことがあってはならない」と野党支持者に平静を呼びかけた。
与党・民主進歩党は同日、立法院(国会)に、候補者の得票率の差が1%以下の場合、次点候補が再集計を申請できるという規定を盛り込んだ同法改正案を提出。24日から実質審議を始め、早ければ25日にも成立する見通し。
しかしこれに対し、国民党など一部の野党議員が「なぜすぐに再集計ができない。なぜ法改正が必要なのか」と強く反発し、立法院議事堂内で与野党議員同士が殴り合う騒ぎになった。
陳総統はさらに、投票日前日に自分と呂秀蓮(リュイシウリエン)副総統が撃たれた事件についても、同情票を得るための自作自演だったのではないか、本当は撃たれていないのではないかとの声について、「爆竹が飛んできて当たったと思ったが、ひどい痛みだった。撃たれたのは私たちだ。疑う人がいるのは理解できるが、誰より早く事件の真相を知り、解決したいと思っているのは私と副総統だ」と強く否定した。
狙撃事件について台湾警察は、有力な情報提供が3件あったとコメントしているが、容疑者は全く浮上していないと認めている。使われた銃はメーカー物ではなく、自家製のようだという。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200403240011.html