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(回答先: 世間と世界〜人質バッシングが明らかにしたこと(鈴木隆之) 投稿者 バックファイア 日時 2004 年 4 月 24 日 04:51:56)
いろいろは言っているが、結局は21世紀の村八分、と見るべきではないかと思う。
人質に請求書というのも、村八分の一環だ。
森嶋通夫の「なぜ日本は行き詰まったか」(岩波書店)を読んでいると、イギリスから日本を見ていると、ものごとの本質がよく見えるのだなと思った。
(ダメダメ出版社化している岩波書店だが、本書は久々のヒット)
森嶋は、日本がダメになったのは、戦後教育が間違ったからだと説いている。
もちろん、右巻きの人がいうような、戦前に戻れというのではない。
詳しくは同書を参照されたいが、民主主義だ何だと言ってはいるが、にほんは、政治、社会心理的な基層にムラ社会共同体意識があり、表面に疑似民主主義的な意識があり、その中で政治が行われているのであり、そのことは戦後ずっと変わらず続いているということである。
もちろん、そうした体制がすべてマイナスに作用したわけではない。
しかし、功罪はあるものの、21世紀の日本は絶望的というのが、同書の結論だ。