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曽我さん一家帰国、ジェンキンスさんは入院
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投稿者 帝都通信 日時 2004 年 7 月 19 日 00:50:20:afcBBNdi22ldU
 

ジャカルタで1年9か月ぶりに再会した拉致被害者の曽我ひとみさん(45)と家族3人は18日午後5時48分、政府のチャーター機で羽田空港に到着し、念願だった4人そろっての帰国・来日を果たした。

 夫のチャールズ・ジェンキンスさん(64)は、ただちに東京都内の病院に入院。曽我さんと、長女美花さん(21)、二女ブリンダさん(18)も病院に宿泊し、治療の経緯を見守る。一昨年10月に北朝鮮から戻った拉致被害者の3組5人は、これで全員が家族と日本で暮らすことになった。

 曽我さん一家は同日午前8時半(日本時間午前10時半)過ぎ、インドネシアを出発。羽田に到着し、チャーター機から姿を見せたジェンキンスさんは、つえを突き、曽我さんから脇を支えられながらタラップを降りた。ジェンキンスさんと美花さん、ブリンダさんの胸には、ジャカルタでの再会時に着けていた北朝鮮国旗をかたどったバッジはなく、2人の娘は拉致被害者救出運動のシンボルのブルーリボンのバッジを着けていた。

曽我さんらは、報道関係者らの呼びかけに会釈を返しながらバスに乗車。そのまま都内の病院に直行し、午後7時前に到着した。

 政府は当初、4人が一定期間ジャカルタに滞在するうちに日本に永住できる環境を整えていくという予定で、準備を進めていた。しかし、ジェンキンスさんは、今年4月に北朝鮮で受けた腹部の手術の後遺症が悪化。さらにジャカルタでの検診で内臓に新たな病変が見つかり、日本の医療施設で一刻も早く治療を受けさせるため、早期の受け入れを決めた。ジェンキンスさんは、20日以降に検査を受ける予定。

 米国の軍当局は、在韓米軍に所属していたジェンキンスさんを「脱走兵」として軍法会議の訴追対象とする立場を崩していないが、ベーカー駐日大使は17日、川口外相との会談で、ジェンキンスさんの重い病状に配慮し、身柄引き渡し要求を当面見送る考えを表明した。訴追問題については引き続き日米で緊密に協議することで一致している。

 ジェンキンスさんの入院中は、米国への身柄引き渡しや訴追は免れる見通し。政府は今後も米国側に最大限の配慮を求め、日本永住に道筋を付けたい考えだ。

 ◆拉致被害者=日本政府は、現在、10件15人を認定している。このうち、曽我さんと、蓮池薫さん夫妻、地村保志さん夫妻の5人は2002年10月に帰国。北朝鮮側は、横田めぐみさんら残る10人について、「死亡」「入国せず」と説明していたが、今年5月の2度目の日朝首脳会談で再調査を約束した。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040718i111.htm

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