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(回答先: 台湾の女子大生蕭さん通夜【日刊スポーツ】山梨で蕭さんの告別式 投稿者 処方箋 日時 2004 年 7 月 05 日 12:51:58)
富士山と治安の良さを売りにしてきた全国有数の観光地、富士河口湖町。台湾や香港など東アジアからの観光客誘致を本格化させていた矢先の台湾の女子大生死体遺棄事件で、イメージダウンを懸念する町や観光業者は一様に落胆していた。町はきょう三日の花火大会をとりやめるなど沈痛なムードが漂う。一方、一部では防犯パトロール実施案も浮上し、観光客の誘致一辺倒から軌道修正しようという動きも出てきた。
事件を受けて町は急遽(きゅうきょ)、三日に予定していた「富士山・山開きまつり花火大会」を取りやめた。中止か延期かは今後の協議で決めるが、「花火は何かを祝うイベント。今回は遺族の被害者感情に配慮した」(町観光課)。
花火大会を目当てに、宿泊客を受け入れていた河口湖畔のホテルや旅館も大会当日、花火大会取りやめの謝罪文を各部屋に置いて、宿泊客に理解を求める。河口湖温泉旅館組合の小池宏明組合長は「苦情はあるもしれないが、仕方ない」と話す。
これまで富士河口湖町は、小佐野常夫町長自ら台湾など東アジアを訪問し、外国人観光客の誘致活動に力を入れてきた。昨年一年間で約八万五千人の外国人観光客が町内のホテルや旅館に宿泊。うち台湾からが最多で、全体の三割弱を占める。
八月には台湾、香港、中国、韓国の四つの国・地域の誘致専従担当者を決めて、富士河口湖町のPR活動を一段と強化する方針だった。その矢先の事件に「出ばなをくじかれた格好でがっかり」と、町観光課職員は肩を落とす。
町は今のところ、花火大会の取りやめ以外に、具体的な対策は講じていないが、事件によるイメージダウンが経営に直結しかねない観光業者の危機感は切実だ。
年間約四万人の外国人観光客が宿泊し、うち55%が台湾人という河口湖畔のあるホテル。このホテルの経営者は「観光業者が交代で毎晩二、三回、自主的な防犯パトロールの実施を呼びかける」と自衛策を講じる考えだ。さらに、このホテルでは二日から外国人ツアーの添乗員に、ツアー客が夜一人で外出することを控えてもらうよう申し入れを始めた。
今回の事件を取材する台湾のテレビ局の男性記者は、「台湾では日本のドラマなどを通じ、日本は深夜、外出しても安全な国という誤った認識が定着しつつある。だが、実際は犯罪も多発し、富士河口湖町は夜になると、人通りも少ない。安易な気持ちで深夜の外出は控えた方がいい」と警鐘を鳴らす。
《司法解剖で死因判明 首絞められ窒息死》
富士河口湖町を観光ツアー中の台湾の女子大生、蕭任喬(しょう・れんちょう)さん(21)が富士吉田市内で遺体で発見された事件で二日、蕭さんの司法解剖が山梨大医学部で行われ、死因は首をしめられて殺された窒息死だったことが分かった。富士吉田署に死体遺棄容疑で逮捕された同市上吉田、無職、渡辺高裕容疑者(25)は殺害を認める供述をしており、同署捜査本部は殺人容疑でも追及している。
捜査本部によると、蕭さんの遺体の首には、ひものような物で絞められた跡がある。死亡推定時刻は、蕭さんが行方不明になった直後の先月二十九日午前零時から同日夕方で、遺体発見現場近くで殺害されたとみられる。この日の現場検証で遺体発見現場から東に二百メートル離れた草むらに、蕭さんが使っていた携帯電話が見つかった。
一方、渡辺容疑者は、「申し訳ないことをした」などと話しているという。ただ、殺害の動機や殺害方法など具体的な供述をしていないことから、捜査本部ではさらに詳しく事情を聴くことにしている。
[2004.07.03]
http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/yamanashi/040703/kiji02.html