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(回答先: 隊員が「水を飲むかい」と聞くと「飲みます」と答えた---作為性を感じる 投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 6 月 29 日 05:13:36)
一点だけ。
(竹中氏投稿文)
>この一連の「くさい」行為の中、トラウマ(PSD)にかかった隊員も居
>る(教頭から事前に、電話で二度も凄惨な状況であることを知らされてい
>るのに、おかしな話だ)というのに、一人だけ落ち着き払った隊員が居た
>ということになる。
>
>先生たちのパニックのことよりも救急隊員の不可解な行動をこそ問題にす
>るべきである。
引用文中、駆けつけた時にPTSDになった隊員と、なっていない隊員が混在しているように読めます。隊員がPTSDになったのは、時間的にはこの事件に出動した後のことではないでしょうか。
あるいは、出動当時PTSDになった隊員はいないが、事件後PTSDになった隊員と、ならない隊員がいたとも読めます。ストレス耐性は個人差があるので、ありうることとも思えます。
なお、PSD(psychosomatic disorder)だと、心身症です。トラウマだったらPTSD( Posttraumatic Stress Disorder)です。
※参考
「トラウマ」と「PTSD」(心的外傷後ストレス障害)
http://www.jinken-net.com/old/tisiki/gozonji/2000/tisikia39.html
「トラウマ(Trauma)」とは、生活上のある体験を原因とする重い心の傷、精神的な外傷であり、一般に「心的外傷」といわれています。
震災、交通事故、レイプや児童虐待といった、自らの処理能力を超えるような強烈な体験をした場合、心は、その体験から自らを守るために、それを瞬間的に冷凍してしまう機能を持っています。それによって、その体験に関するさまざまな記憶、たとえば視覚や聴覚などの諸感覚の記憶、情緒や感情、その際に抱いた考えや思考などは『とりあえずひとかたまり』となり、心の他の領域に影響を及ぼさなくなります。いわば「瞬間冷凍された状態」の記憶は、通常の記憶の場合とは違って、時間の経過とともに変化することはなく、「鮮度」はずっと変わることなく保たれるといわれています。
しかし、かなりの時間が経過した後に、何らかの理由で瞬間冷凍されていた体験が解けた場合、そこに凍りついていた記憶の一部は、非常に生々しいかたちで心の中に侵入していきます。
「PTSD」(Post-TraumaticStressDisorderポスト・トラウマティック・ストレス・ディスオーダー)=心的外傷後ストレス障害とは、文字どおり心的外傷(トラウマ)を受けるような体験をした人が、その体験が心の中に侵入していき、それを原因として発病する病気のことです。
この病気に共通する特徴はいくつかありますが、単純な不安やうつとは異なり、PTSDには非常に特殊な一連の症状があります。そのような症状がない場合はPTSDとはいえないと定義されています。
公式には、『この疾患は、通常の人間の体験(つまり、単なる死別や慢性疾患、ビジネスの失敗、婚姻上の摩擦のような常識的な体験)からほど遠い、心理的に抑うつされるような出来事、(1)事故による負傷や死亡(2)意図的な行為(テロリストによる攻撃や戦争)(3)不可抗力とされる自然災害などに引き続いて、特徴的な症状<フラッシュバック=再体験>が起こることです。これらの症状を生み出すストレッサー(ストレスの原因)は、ほとんどすべての人に著しい苦痛を与えるものであり、それを体験すると通常、強烈な不安や恐怖、無力感が生じてくる。』といわれています。
■PTSD
http://www.jstss.org/wptsd/
外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder;PTSD)は、突然の衝撃的出来事を経験することによって生じる、特徴的な精神障害です。このPTSDが持つ他の精神障害にない特色は、明らかな原因の存在が規定されているという点で、PTSDの診断のためには災害、戦闘体験、犯罪被害など、強い恐怖感を伴う体験があるということが、必要条件となります。
しかし、どのような衝撃的出来事がPTSDの原因となりうるのかについては、多くの議論があります。例えば、同じような出来事に遭遇したとしてもPTSDを発症する人とそうでない人がいること、性格傾向や精神障害の家族歴など様々な要因が発症に影響することなどが、多くの研究によって示されており、「衝撃的出来事の経験=PTSD発症」という単純な図式は描けないことは明らかだからです。この背景もあってアメリカ精神医学会の診断マニュアル(DSM)でも改訂されるごとに、原因の規定は変わっています。現在用いられている第4版(DSM-IV)では、原因の具体的な記述はなされておらず、むしろ出来事に対する直後の自覚的反応が「強い恐怖、無力感または戦慄」をともなうものという定義が採用されています。
■PTSDの主な症状と診断
PTSDの主要症状は再体験(想起)、回避、過覚醒の3つです。
1) 再体験
(想起) 原因となった外傷的な体験が、意図しないのに繰り返し思い出されたり、夢に登場したりします。
2) 回避 体験を思い出すような状況や場面を、意識的あるいは無意識的に避け続けるという症状、および感情や感覚などの反応性の麻痺という症状を指しています。
3) 過覚醒 交感神経系の亢進状態が続いていることで、不眠やイライラなどが症状として見られます。
DSM-IVでは、再体験(B項目)が5項目中1つ以上、回避(C項目)が7項目中3つ以上、過覚醒(D項目)が5項目中2つ以上、それぞれ揃っていることが診断のために必要です。さらに、それらの症状が1ヶ月以上持続(E項目)、自覚的な苦悩か社会機能の低下が明らかな場合(F項目)に、医学的にPTSDと診断されます。
【ASDについて】
PTSDの診断基準では症状の持続が1ヶ月以上とされています。しかし衝撃的な出来事に遭遇すると直後から重症の反応が生じることがあります。PTSDの3大症状だけでなく、解離性症状と呼ばれる健忘や現実感の喪失、感覚や感情の麻痺などが、直後の1ヶ月以内に強く現れている場合は「急性ストレス障害 Acute Stress Disorder;ASD」と診断されPTSDとは区別されています。