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(回答先: カレー事件控訴審「1人の時間なかった」真須美被告、自ら否認(紀伊民報) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 6 月 18 日 21:54:07)
和歌山・毒物カレー事件控訴審 被告人質問(詳報) /愛知
◇林真須美被告控訴審
和歌山市で98年7月に発生した毒物カレー事件の控訴審第2回公判は18日、大阪高裁(白井万久(かずひさ)裁判長)で開かれ、殺人罪などに問われ1審で死刑判決を受けた林真須美被告(42)に対する初の被告人質問が行われた。傍聴希望者は987人だった。
◇入廷
大阪高裁201号法廷。林真須美被告は予定より8分遅れて午前10時8分に入廷した。白っぽいジャケットに黒のスカート姿。
弁護人「保険外交員時代の年収は」
被告「500万円から1000万円くらいはあったと思います」
弁護人「(和歌山市園部に)引っ越してからの近所付き合いは」
被告「ごく普通にさせていただいてました」
7月25日、真須美被告が所属する「1班」は、夏祭りのカレー当番を正午から担当することになっていた。被告は「午前中は行けない」と自治会の女性に前日の夕方に伝えた、と述べた。
弁護人「どうしてできなかったのか」
被告「血糖値の検査があって(午前中は)できなかった」
真須美被告は病院からミニバイクで自宅に戻り、ガレージに向かった。
弁護人「ガレージに行ったのはいつ?」
被告「12時には、なってなかったと思う。遅れないようにしたから」
弁護人が当時ガレージにいた女性の名前を尋ねると、被告は6人の名前を答えた。
弁護人「全部で何人?」
被告「5、6人か、6、7人かです」
◇“空白の40分”
1審判決が亜ヒ酸を混入した可能性が極めて高いと判断した時間帯は、午後0時20分ごろから同1時ごろ。弁護人は、その“空白の40分間”でのガレージでの様子について質問を重ねた。
弁護人「ガレージで声をかけられた?」
被告「(女性の一人に)『来てくれたん?』と声をかけられた。誰かが『当番さん来てくれたで』と言うのが耳に入った」 その後、女性1人が帰り、被告を含めて5人が残ったと説明した。
弁護人「何かを言った?」
被告「(残った女性の一人に)『カレー混ぜなくていいの?』と言った。(その女性は)『もう火を止めてるのよ』と」
弁護人「火を止めているのを不自然と思いませんでしたか」
被告「何も感じなかった」
弁護人は別の女性2人との間で話題になったことはないか尋ねた。
被告「『おでんに砂糖を入れたのよー。(別の女性が)コンニャクの数を数え間違ってたんよー』と」
弁護人「そういう話題を聞いて」
被告「(さらに別の女性が)氷の話を言うのを聞いて、私も氷のことが気になった」
弁護人「班長会で、氷の話が出たのは」
被告「6月30日。氷は買わないで各自で用意して食費の節約をしようと。回覧版に書いて回しました。確認してなかったので、(氷を)作ってなかったらどうしようかと思った」
弁護人「当番なのになぜ帰ったのか」
被告「三女が『おなかがすいたの。ごはんをつくってよ』と言ったので。子どもにごはんを作って、氷の確認をしてすぐに(ガレージに)戻ろうと思っていた」
弁護人「最初にガレージにいた時間は」
被告「時計は持ってません。5分のような気もするし、10分のような気もする。5分から10分ぐらいとしか」
弁護人「自宅では何を」
被告「ごはん(の用意)をして氷のことを聞きに行った。自転車で。二女と三女が後をついてきた」
被告は、氷を作っているかどうかの確認に回った状況を詳細に述べた。
弁護人「最後に回った後は?」
被告「ごはんを炊いて、そうめんを作った」
弁護人「出来たそうめんは?」
被告「主人は1階西南の別室で食べた。長男は主人の薬の湯とアイスコーヒーを」
弁護人「おすしもあって運んだ?」
被告「はい」
弁護人「(ガレージに)戻ろうという時、あなたはテレビを見ていたのか」
被告「見てました。ちょうどコマーシャルになって、(そうめんを)2、3口入れて行きました」
弁護人「ガレージに戻ろうとし、自宅を出ようと、前庭を通って西門を出ます。庭にはだれかいたのか」
被告「二女と三女がいた」
弁護人「二女と何か話したのか」
被告「『ママ、どこ行くん?』と言われ、カレー当番に行くと話した」
弁護人「ガレージに向かう途中、何か目についたか」
被告「ガレージの南側のフェンスにブルーのシートがかけてあるのと、近くに男の人2人が立っているのが目についた。自治会のお手伝いの男性の方が早く来て、立ち話をしていると思った」
ガレージに戻ると、女性が1人いたが、その後、帰った。その際、女性は「林さん、家でおでんをたいているのを主人が見ているので帰る」と言い、真須美被告は「行って、行って。私見とくわ」と答えたという。
弁護人「残りは1人で見ると思った?」
被告「いいえ。(その女性が)すぐに戻ると思いました。おでんの味を見るだけだから」
弁護人「1時までに帰ると思っていたか」
被告「はい」
弁護人「(女性が)家に帰った時、1人でガレージにいましたか」
被告「はい」
弁護人「誰か来ましたか」
被告「二女が来ました」
弁護人「いつ来ました」
被告「(女性と)入れ替わりです」
弁護人「二女は自分の自転車で来たのか」
被告「(服装は)白のTシャツにピンクのキティちゃんのタオルです」
弁護人「二女と何をしていたのか」
被告「椅子に座って話をしました。長女の受験の話。夏休みの対策。何としても私立に通ってほしかったので『勝負やな』というような話を」
弁護人「ガレージに残ったのは」
被告「私と二女の2人」
弁護人「どんな話を」
被告「カレー鍋の話もしました。二女が『給食のカレーと同じやわ。もう1回食べたいよ』と言いました」
弁護人「その後、カレーの話は?」
被告「二女が『味をみたい』と言ったけど、指が汚なくなるので『やめときなよ』」
弁護人「二女は素直に従った」
被告「いいえ。『ちょっとくらいやし、ええやん、ええやん』と言うので、『(女性が)来ていないのでしなあよ』と言った」
弁護人「二女は、手の指を鍋に突っ込んでなめたのですか」
被告「はい。いつ(女性が)帰ってくるかと気になっていたので『早くふたをしろ』と言った」
弁護人「あなたは味見をしましたか」
被告「していません」
弁護人「ふたを開けたことは」
被告「ありません」
真須美被告は、亜ヒ酸混入はしていないと訴えた。
弁護人「近くを誰か通りましたか」
被告「男の人だったと思う」
弁護人「そのほかに誰か通った?」
被告「(帰宅した女性の)ご主人です」
別の女性と見張りを交代するまでの時間を弁護人が尋ねる。
被告「時計を見ていないので分からないが、20分から30分はガレージに二女と2人でいた」
弁護人「1人ですか」
被告「二女が来てからは二女と2人で」
◇髪の長さ
弁護人は急に質問を変え、「事件の時、髪の毛の長さはどの程度」と聞いた。真須美被告は「耳に少しかかるぐらい。後ろは襟付きカッターの襟元の上の辺り」と手を髪に当てる仕草をした。
弁護人「くくれる長さがあったのか」
被告「ありませんでした」
弁護人「1審の検察官調書には、当日、目撃した様子を『林のおばちゃん、髪の毛をちゃんと縛って来てよ』となっていますが、当日、髪をくくるのは」
被告「できませんでした」
弁護人「いつ(髪を)切ったのか」
被告「7月7日ごろだったように思う」
弁護人は、二女の髪の長さを尋ねる。
被告「肩にかかるかかからないかくらい」「(髪は)くくっていない」
弁護人「長女もくくっていなかったか」
被告「くくっていない。学校に行く時はくくっている」
弁護人は、当日の目撃証言があやふやだと主張したいのだろうか。「当時の髪がわかる写真はあるか」と被告に尋ねた。
被告「交番で警察の方に撮ってもらった。8月24日だと思う。前日マスコミとトラブルがあってけがをしたので届けた」
弁護人「けがをしたところを写真を撮ってもらった?」
被告「十数枚以上撮った」
弁護人が被告の両肩に巻き尺をあてた。「襟の部分から10センチのあたりまで髪の毛が来ている」と話したところで、白井裁判長は審理を打ち切った。
白井裁判長が「次回は7月9日午前10時、分かってますね」と真須美被告に話し掛けると、被告は「はい」と答えた。
午後0時2分、閉廷。(毎日新聞)
[6月19日19時51分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040619-00000002-mai-l23