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(回答先: <中>崩壊 感情乱したチャット〔長崎新聞〕 投稿者 ヒート 日時 2004 年 6 月 06 日 03:19:02)
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/syou6/kikaku1/03.html
兆 候 「最近、怖いよね」
「おまえ、うざいんだよ。とっとと帰れ」
五年生も終わりに近づいた今年春。事件の加害女児(11)は、同級生の男子を怒鳴りながら追い掛け回した。男子をたたいたり、けったり、自分の頭を壁に何度もぶつけたりもした。
「優しい子」という周囲の見方が変わり始めた。「最近、怖いよね」。同級生らは攻撃的になっていく女児から次第に離れていった。
授業中に漫画を描き、ほおづえを突いて居眠りする。以前は見られない姿だった。はた目にも、女児の変化は明らかだった。
同級生の保護者の一人には、思い当たる原因がある。
女児は二月ごろ、好きだったミニバスケットボール部を辞めた。「お母さんに辞めさせられた。辞めたくないのに」。同級生にそう漏らした。女児が変わったのは、それ以降だ。
両親は四日、女児に面会後、「様子が変わったという印象は全く持っていなかった」と付添人弁護士に語った。小学校の校長らも記者会見で「おかしなことは何もなかった」と繰り返した。
大人には見えなかった変化。五月半ばからは、被害者の御手洗怜美さん(12)との仲たがいが露骨になっていく。第三者には見えないインターネットの世界で。女児は、怜美さんがチャット(おしゃべり)で「悪口」を書かれたからだと、付添人弁護士に語っている。
互いの顔が見えず、何を書き込むのも自由なネットの世界。そこで感情が高ぶろうとも、怒りをぶつける相手は目の前にいない。
しかし、女児と怜美さんは二年間、同じ学級で、ほぼ毎日顔を合わせていた。「一学年が一学級なので、同じ顔ぶれで学年が持ち上がる。逃げられないという閉塞(へいそく)感がある」。保護者の指摘だ。
ネット上で増幅したうっせきと憎しみ。向ける相手はすぐそばにいる。自制を失った心は、同級生殺害という一点に突き進んだ。
教育界では、原因究明と再発防止が叫ばれ始めた。一方で憤る保護者がいる。「学校は(女児の)変化を知らず、兆候を見逃した。事件後の保護者説明会では、『マスコミ取材に一切応じるな』としか言わなかった。学校、市教委の自己保身で事件がうやむやのまま忘れ去られれば、怜美さんの魂はどうなるのか」(同級生殺害事件取材班)
2004年6月5日長崎新聞掲載