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(回答先: 「終わった話蒸し返すな」郵政公社裏金で回答拒む幹部(読売新聞) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 5 月 31 日 04:45:25)
労働生産現場では「夜勤」という言葉から言えば通常、日勤に比べて日付を越えた勤務であれば一日が二日の単位で過ぎてゆく、とにかく時の経つのが非常に早く感じられ、それだけでも大いなるハンディである。
このことも考慮して経営者は、夜勤者に休養を与えるための措置として夜勤手当てが、基本給のほか日勤に比べて150パーセント支払っていた。深夜勤務でも工場のラインがストップすれば修理保守作業で残業が発生し、その分残業代は175パーセントという体系ができあがっていて、外勤者から見れば、月収が倍ほどもらえてうらやましくも思えた。
しかし、生活の内実は不定愁訴(ノイローゼ)に悩まされ、目つきは狸など夜行性動物のような輝きをもつようになっていた。人との対話もイライラがすぐに現れて、感情的にも落ち着きがなくなっていることがわかった。
昨年からスタートした郵政公社の内実は、生産性向上(むかしはマル生といって労働者に生産性向上の意識をつけるために催眠術をかける、これは本当に実施されたのだが、一種のマインドコントロールで労働者のロボット化を図るもの)を徹底させるためには、今述べた民間でも恐れられる「夜勤」のほかに「深夜勤(ふかやきん、徹夜勤務というらしい)」まで導入したそうだ。
当局のほしいままに労働者が苛め抜かれ、過労死、自殺で苦しむ郵政労働者が増加している一方で、当局側はどうかといえば、頭の中は上役へのゴマすりと裏金作りで遊興費の捻出に精出すという現実。
何が郵政民営化だ?何が構造改革だ?
当局側が、何も変わらないということを一番よく知っている。
ただただ労働者に矛盾を転嫁すること、それが「構造改革」である。
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シリーズ 郵政生き地獄=@我々は許さないぞ!
解放1818号
シリーズ 郵政生き地獄(1)
http://www.jrcl.org/liber/l1818.htm
我々は許さないぞ!
強行導入された殺人的な「深夜勤」
悲惨な郵便内務職場の実態
「こんな勤務を続けさせられたら殺される!」と、いま郵便内務職場では、悲痛な叫び声があがっている。日本郵政公社当局によって二月八日から「深(ふか)夜勤」制度が強行導入されたからにほかならない。人殺し深夜勤≠ニ言われるほどに苛酷な勤務形態・労働条件下にたたきこまれた郵便内務労働者たち。実際すでに東京だけでもこのかん五名もの犠牲者(東京中央、五十八歳ほか)がうみだされているのだ。
本シリーズ第一回は、公社当局が「効率的な服務方法の実施」(勤務時間の見直し)の名において導入を強行した「深夜勤」の職場実態について暴露する。
「とにかくキツイ! 毎日、強制労働だ」
導入された「深夜勤」の勤務形態は、各局によって様ざまである。その主なものは――
@集中事務(各郵便局の郵便物を集中的に処理)をする地域区分局など大局を中心に10時間の「深夜勤」(徹夜勤務)の四回連続を隔週毎に。
Aこの「深夜勤」の四連続を含む新夜勤(深夜帯の14時間勤務)とを併用したもの。
B10時間深夜勤と「解放非番日」(暦日非番日ではない)と組み合わせて、つまり四連続ではなく、二連続深夜勤―「解放非番」―二連続深夜勤の組み合わせ(および三連続深夜勤―「解放非番」―深夜勤)――図A、B参照。
C「深夜勤」および「新夜勤」をバラバラに組み合わせたもの。これは中小規模の郵便局が多い。
導入されたこれらの深夜帯の勤務形態は郵便内務労働者にとってきわめて苛酷なものとなっている。とりわけ四連続は、当局者すら「何人死ぬかわからない」というほどのもので、現場から、「非番日が暦日でなくてもよい」「死ぬよりましだ」という声が噴きあがり、大局を中心に上記Bが主流となりつつある。これは、わが戦闘的・良心的労働者たちが危機感をもって職場の意見を集約しとりくんだからにほかならない。
導入された「深夜勤」は、郵便内務労働者の肉体と精神のバランスを破壊しむしばみ、苦悩のどん底にたたきこんでいる。
第一に、「深夜勤」が人間的生理現象とは逆行する徹夜労働を強制しているということ。しかも、従来のカット時短(一時間ないし二時間)のもとでの新夜勤(ニュー夜勤)の労働力配置より二〇%程度労働力配置を削減(その分、夜勤や早勤を若干配置しているものの)されたために労働強度が飛躍的に強化されたことである。公社当局のリストラ計画である「アクションプラン」にもとづく各種要員の見直しによって、本務者を非常勤に切り替えるだけでなく人員そのものが削減され、従来の作業以上に仕事そのものが増やされているということである。
しかも、翌日配達の見直し・「スピードアップ策」によって夜間帯に郵便物の流れがシフトされると同時に集中事務が強行されることによって、それらはもたらされているのだ。
10時間「深夜勤」の間には運送便(郵便物の到着および差立て)が普通局では十便から十五便(地域区分ではその数倍)もあり、次から次へと郵便物の処理に追われているのである。
第二に、書留や増加する小包の情報入力や結束の強要……このような品質管理と労務管理強化の攻撃もまた同時にかけられている。ミスをすればすぐ処分≠フ恫喝をされながら。それゆえに、郵便内務の労働者たちは、極度の緊張を強いられ、「新たな休息時間」などをとる余裕もなくサービス「残業」を強要される。二時間以上(四時間のところもある)も連続で働かされているところすらあるのだ。
「新たな休息」が「10時間深夜勤」の場合七十六分確保されているのだとはいえ、まともに休息がとれないばかりか、たとえとれたとしても多くの労働者たちは生活(睡眠)のリズムが破壊され、どの時点で食事をとったらいいか分からなくなり、休息のたびごとに横になっている。二時間ないし二時間半の「解放」時間があった従来のいわゆる新夜勤と比べものにならないくらいにきつくなっているのである。(図C参照)まさに塗炭の苦しみをあじわわされているのだ。
職場の悲痛な叫びを紹介しよう。
・殺されるー、とにかくキツイ、なんとかならないのか。
・深夜勤ではない、徹夜勤務と呼ぶべきだ。
・毎日、強制労働をさせられているようだ。解放日(非番)はまさに奴隷解放だ。
「深夜勤」で出勤時に顔を合わせる労働者たちの会話はきまって次のようになる。
・今日は何回目(何日目)……。寝れたー。寝れねー、酒飲んでもだめだー。気が重いー、気が狂いそう。
「深夜勤」が終わって昼間帯の勤務に戻ると、
・ひさしぶりー。生きてたのー。
このような笑うに笑えない会話が郵便内務の中心となっている。彼らは夏場になったらいったいどうなるのか、恐怖心にかられている。全逓本部が何もとりくまないことに幻滅した労働者からは、「だれか死んでくれないかなー。そうすれば見直されるかもしれない。その前に俺が死ぬかもしれないけど」などと深刻に語る者さえでてきているのである。深夜勤の導入以降二ヵ月しか経っていないにもかかわらず、腰痛や内臓疾患など体調不良を訴える労働者が激増しているのである。
仕事から「解放」されても地獄
第三には、勤務から「解放」された時間の過ごし方そのものにも苦悩していることである。
「深夜勤」から明けた労働者たちは、手や顔を洗う時間さえ惜しんで一目散に自宅へ向かう。従来の新夜勤明けでは休憩室で一時休んでから帰ったり、シャワーを浴びてさっぱりしてから帰る労働者も少なくなかった。それはその日に出勤しなくてすむからである。そのようにできない深夜勤はその日にもういちど¥o勤しなければならないというプレッシャーに労働者たちが苛まれているからである。
深夜勤と深夜勤の勤務の間の時間は十三時間程度であるが、それでも労働者たちにとっては断然足りないのである。通勤時間や食事時間を除いて様ざまに工夫しながら寝る時間を確保するために労働者たちは苦心している。それでも熟睡できないのだ。まずもって異常な精神的興奮(プレッシャー)と肉体的疲労のゆえに。六時間以上横になっていたとしても一時間ないし二時間毎に目が覚め、焦りがまた睡眠を妨げる悪循環に陥る。三時間から五時間程度睡眠をとれれば良い方なのだ。昼間の生活雑音、妻子との生活時間のずれ……など悩みは尽きないのである。最近では熟睡する時間帯が夕方にずれこみ、朝寝坊ならぬ夜寝坊の危機にさらされているのである。
遠距離通勤者はさらに悲劇的である。家で過ごせる時間が四時間程度しかないということで深夜勤が連続するあいだ自宅に帰らず自費でホテルのデイサービスを利用するものさえでているのである。
連続深夜勤の最後の明けは、文字通り奴隷から解放された気分になる。だが、解放日そのものは疲れきってしまい何かしようという気力さえ湧かない。疲れは翌日の週休日にまで持ち越し、体調は元に戻らず、持病の再発や体調の不調を訴える労働者が激増しているのである。
ちなみに、深夜帯から昼間帯に生活リズムがなかなか切り替わらず、昼間帯の勤務もきつい、と訴える労働者も増えている。
ところで、現時点で従来の五回平均という深夜帯の回数制限が取り払われ10時間深夜勤の場合八回としたパターンを採用したところでは、経費節減つまり四連続深夜勤にたいして六〇〇〇円の手当(一回に付く手当も)が付くことから、七回に減らすところもでてきている。しかし要員を増やさずにむしろ要員配置を減らしているのであるから、もろに労働強化をもたらしているのだ。
すべての労働者の皆さん! 郵政の仲間たち! 怒りなくして語れないではないか。
あくまでも現場の犠牲でのりきる公社当局
公社当局は、「深夜勤」導入を「アクションプラン」=リストラ計画の一環として強行実施した。これまでの一時間ないし二時間のカット時短、特例休息、新夜勤回数の制限の廃止などをつうじて六一五人の要員削減=首切りを強行した。そして深夜帯の労働力を柔軟に必要に応じて配置できるようにしたのだ。
そればかりではない。「アクションプラン」にもとづいて、「業務量に見合う要員の見直し」(一一八〇人削減)「郵便内務作業の非常勤化」(九七〇人削減)を実施し、首切り強制配転を強行してきているのだ。これらの施策は、なんらの根拠をしめすことなく無条件に削減人員を割り出しているでたらめきわまりないものなのだ。
公社当局は信書便法の改正以降、郵便事業への民間宅配業者の参入による競争・競合が激化していることに危機感をあらわにしている。郵便小包や冊子小包などは前年比五二%も増加してはいるが、収入の九割以上を占める普通通常(手紙、葉書)などは、電子メール(eメール)の伸張により減少傾向(二・六%減)にあるからである。この減少化傾向に歯止めをかけると同時にメール便などの競争にうち勝つ「新たな物流サービス」の確立をめざすとして、より速く、より安く郵便サービスを提供する体制を確立するということなのである。そのためには郵便労働者に死をももたらすような極限的な勤務形態や労働強化を強制してきているのだ。
昨年度の郵便事業の損益は一〇〇億円の黒字を計上した。このことは郵便労働者が流した血と汗の犠牲をしめす以外のなにものでもない。
ところで現場から噴きあがる導入反対の声を踏みにじり、公社当局と同様の言辞を弄して「深夜勤」の導入に積極的に道を開いたのが全逓本部労働貴族である。彼らは、すでに犠牲者がでているにもかかわらず、箝(かん)口(こう)令(れい)を敷くだけではなく、噴きあがる現場組合員の声を無視し何ひとつとりくもうとしていない。いや、実質上抑圧しているのだ。まったく許せないではないか! 本部の裏切りを弾劾し、深夜勤撤廃の闘いを職場から創造しようではないか。
以下、ウェッブサイトhttp://www.jrcl.org/で
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解放1820号
シリーズ 郵政生き地獄=@我々は許さないぞ!(3)
また仲間が殺された!
深夜勤導入(二月八日)以後東京だけで七人が過労死
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解放1821号
シリーズ 郵政生き地獄(4)
暗雲の職場に怒りの斧をうちおろせ
作業上のミスは処分の乱発、
交通事故は自前、
配達途中営業ノルマの強要、
保険契約の強要、
貯金個人情報の湮滅(いんめつ)、
超勤の節約、
郵便―深(ふか)夜勤(10H労働)、
給料は成果主義、
宿舎費は増額(一・五倍)、
三〇年表彰旅券は半額カット。