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家庭内で高齢者を虐待する加害者は、「息子」が32%で最も多いことが、高齢者虐待に関する国の初の全国調査で明らかになった。
「生命にかかわる危険な状態」に至る事例が1割という深刻な実態が浮き彫りになる一方、虐待に気が付いた在宅介護支援の専門職の9割が、対応は困難と感じていることも分かった。
調査は、厚生労働省から委託された医療経済研究機構が、昨年11月から今年1月にかけ、介護サービス事業所や病院など全国の在宅介護関係機関約1万6800か所を対象に実施。このうち、介護サービスのかなめとなるケアマネジャーが把握した1991事例を分析した。
それによると、虐待された高齢者の平均年齢は81・6歳で、76%は女性。加害者は、介護者としては少数派と見られる「息子」が32%と突出し、「息子の配偶者(嫁)」(21%)、「娘」(16%)、「夫」(12%)と続いた。「妻」は9%と少なかった。
虐待の種類(複数回答)は、「心理的虐待」が64%で最も多く、次いで「介護・世話の放棄・放任」が52%、「身体的虐待」が50%。また、虐待が最も深刻だった時の高齢者は、「生命にかかわる危険な状態」が11%、「心身の健康に悪影響がある状態」が51%。一方、加害者の54%が虐待を自覚していなかった。
虐待の原因(複数回答)は、「虐待者の性格や人格」50%、「高齢者と虐待者の人間関係」48%など加害者自身の資質に関係するものが多いが、「介護疲れ」「痴ほうによる言動の混乱」各37%など、介護負担にからむものも目立った。
このほか、9割のケアマネジャーが対応は困難と感じ、その理由は「虐待者が介入を拒む」38%、「技術的に難しい」34%などだった。
◆高齢者虐待=高齢者の心身に傷を負わせる人権侵害の行為。殴るけるなどの身体的虐待、ののしる、無視するなどの心理的虐待、食事を与えないなどの介護や世話の放棄・放任、財産を勝手に使うなどの経済的虐待、性的虐待がある。
[4月19日3時7分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040419-00000101-yom-soci