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(回答先: 回転ドア事故:森ビルとメーカー、死角対処など言い分食い違い [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 29 日 15:52:59)
東京都港区の「六本木ヒルズ森タワー」の自動回転ドア事故で、事故があった型式の回転ドアは、救出が容易になる安全装置がなかったことが分かった。このメーカーの他の大型自動回転ドアには、安全装置がついていた。メーカーの親会社の「三和シヤッター工業」は「中央部にスライド式自動ドアも設置するこの型式の特性から、構造的に安全装置の設置は難しかった。再検討したい」と説明している。警視庁捜査1課は、メーカーの設計関係者からも事情を聴き、安全装置の不備と事故の関連についても調べている。
同社によると、このメーカーは事故が起きた「シノレス」(商品名)を含め、5種類の大型自動回転ドアを製造している。シノレス以外の4種類は、放射状にドアのついた柱が回転する構造となっている。この4種類は、ドアが人を挟んだ場合、ドアの先端についた感圧式センサーが感知後、中央柱にあるドアの固定部が外れ、救出が容易になる安全装置を備えていた。構造上、衝撃を和らげる可能性もあるという。
しかしシノレスは、中央部分に扉が左右にスライド式に開く自動ドアがあるため、柱を中心に回転する構造になっていない。ドアのついた円形の天井をモーターで動かす構造となっており、緊急時でもドアは固定されたままで、動かすことが難しくなっていた。
今回の事故でも、溝川涼君(6)が頭を挟まれた後、母は近くにいた人と数人がかりで強く引いてようやくドアを逆回転させて涼君を外に出すことができた。
シノレスは回転を止めると中央部にある幅広のスライド式自動扉としても使えるため、車の出し入れやラッシュ時の通行などにも対応でき、超高層ビルや病院などで使われるようになった。このメーカー製で全国に設置されている大型回転自動ドア29台のうち、23台はシノレス。森タワーでは、全8台がシノレスだった。
同社はシノレスについて「回転ドアで老舗のオランダのメーカーのシステムを基にしており、世界で5社が同じ構造のドアを製造している」と説明。「ほかの回転扉よりは比較的、手などが挟まりやすいとは認識している。できる範囲の安全策はとっていたが、折りたたみ装置など安全装置も含めて検討しないといけない」と話している。【川辺康広、鈴木泰広】
[毎日新聞3月29日] ( 2004-03-29-15:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040329k0000e040062001c.html