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東京都港区の「六本木ヒルズ森タワー」で26日、大阪府吹田市の溝川涼君(6)が自動回転ドアに頭を挟まれ死亡した事故で、重要な複数のポイントで森ビルと製造メーカーの親会社「三和シヤッター工業」の言い分が食い違っている。警視庁は「安全であるべき場所で、あってはならない事故が起きた」として、過失の有無が判明する前としては異例の刑事部長指揮の捜査本部を設置。2社の関係者らから事情聴取を重ねるなど、真相解明を進めている。【長谷川豊、宮川裕章、鈴木泰広】。
■滑り
今回の事故を起こした大型自動回転ドアには、内外各6カ所の計12カ所に赤外線や感圧式センサーが設置され、いずれかが障害物を感知するとドアが自動停止する仕組みになっていた。しかし、感知したとしてもすぐには止まらず、約25センチ動く構造になっていたため涼君が死亡した可能性が指摘されている。
この25センチの「滑り」について、森ビルは「メーカーから受け取った取り扱い説明書には書いていなかった。そんなに動いてしまうと知っていれば、このドアを採用しなかった」と主張する。
一方の三和シヤッター工業は「説明書に記載はないが、工場でのテスト段階と設置後の検査時の2回、実際に森ビルに見てもらった」と反論している。
■事故報告
森ビルによると、六本木ヒルズでは昨年4月のオープン以来、回転ドアの事故が32件あり、今回の事故と同じ大型回転ドアで12件起きた。森ビルは「対策を協議するために、事故の度にメーカー側に伝えていた」と説明する。しかし、三和シヤッター工業は「今回の事故を含め4件しか聞いていない」と主張する。
■死角
昨年12月3日の点検時に行われたセンサーの死角をめぐる対処方法の協議でも言い分が食い違う。森ビルは「死角があると初めて知らされ、死角を減らす方法を担当者に聞いたが、『誤作動が多くなる』と言われた」と主張。メーカーの担当者の発言で、死角是正を断念したと主張する。
一方、三和シヤッター工業は28日の会見で「昨年12月に初めて説明したのは間違いないが、死角を減らす方法は聞かれていない」と反論する。
[毎日新聞3月29日] ( 2004-03-29-15:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040329k0000e040063000c.html