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(回答先: 子供の事故は3件目、回転ドアに潜む危険 6歳男児死亡(朝日新聞) − 回転ドアの模式図あり 投稿者 シジミ 日時 2004 年 3 月 27 日 06:28:04)
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040327k0000m040096005c.html
「早く救急車来て」。母が泣き叫び、名前を呼ぶ声にも、小学校入学を間近に控えた一人息子の溝川涼ちゃん(6)=大阪府吹田市=が再び目を開けることはなかった。東京の新名所「六本木ヒルズ」で26日起きた回転扉事故。過去2件の事故後も、十分な改善は行われず最悪の事故を招いた。春休みの親子連れでにぎわった超高層ビル前は、悲惨な事故を前に衝撃に包まれた。
神奈川県藤沢市の主婦(60)は「子供がドアの外にあおむけに倒れ、ほおから血を流していた。意識がない様子で、そばの女性が子供の名前を呼びながら、『早く救急車来て』と叫んでいた」と話した。長男(8)と長女(6)を連れて同ビルを訪れた神戸市須磨区の主婦(36)は「子供を連れて回転ドアを利用する際は、子供が後ずさりしたりしてタイミングを取るのが難しい。事故を聞いて怖くなった」と話した。
涼ちゃんの身長は117センチ。調べによると、ビルの入り口直前までは母と手をつないでいたが、うれしかったのか、ドアの前から小走りで回転ドアに向かったという。体は外に出た状態で頭だけがはさまれた。
騒ぎに気づいた警備員が通報したが、事故当時、ドアの周辺に警備員はいなかった。週末など混雑する時は、ドアの近くに警備員を配置することもあるという。
【宮川裕章、鈴木泰広】
◇森ビル側会見
記者会見した森ビルの鈴木武巳常務らによると、六本木ヒルズの過去2件の事故は、いずれも別の場所に設置されていた同じ型式の自動回転ドアで起きた。昨年11月25日、回転ドアと床の間につま先を挟まれた2歳の女児が足首を打撲。同12月7日には6歳の女児が挟まれて打撲を負い、救急車で運ばれた。
同社は事故後、自動回転ドアに子供の手を引くように呼びかけるステッカーを張って注意を呼びかけ、回転ドアと枠のすき間に子供が入り込まないようにテープを張ったポールを設置した。同社がビデオを確認したところ、涼君はポールの脇をすり抜けていたという。
鈴木常務は「ポールは仮の対策で、新たな対策を検討中だった。ヒルズを作ってお客様に来ていただいている以上、広い意味で責任を痛感している」と述べた。また同社の森浩生専務が病院を訪ねて両親におくやみを述べたという。
◇回転ドアの安全装置は
この自動回転ドアは「三和シヤッター」(新宿区)の子会社「三和タジマ」が製造。同社によると外径4.8メートルの「シノレス」というタイプで、標準設定で1分間に2.8回転する。
森ビルによると、このドアには「挟まれ事故」や「巻き込み事故」を防止するため、内外各6カ所の計12カ所にセンサーが設置されていた。ドアと枠のすき間が70センチになると、5〜20センチで停止するほか、人が挟まった場合にも停止する仕組み。
同社は「子供が閉まりかけたすき間に飛び込んだ場合、センサーが反応しない可能性もある」と話しており、今回の事故が安全装置の想定を超えたものだったことを認めた。
警視庁の26日の検証でセンサーの故障は認められなかった。道庁は(1)センサー作動後、停止までに二十数センチドアが動くとみられるが、その影響(2)センサーが背の低い子供が飛び込んだ場合も感知可能だったか――などを捜査のポイントとみている。
[毎日新聞3月27日] ( 2004-03-27-01:38 )