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01/13 10:20 07年までに世界規模化を 津波の早期警報システム ユネスコ事
【ポートルイス(モーリシャス)13日共同=坂本泰幸】国連教
育科学文化機関(ユネスコ)の松浦晃一郎事務局長は十二日、ユネ
スコが太平洋で運用している津波早期警報システムを、二〇〇六年
六月までにインド洋地域にも設置、〇七年六月までに世界規模のネ
ットワークに拡大する意向を明らかにした。十八日から神戸で開か
れる国連防災世界会議で協議される見通し。
「島しょ開発途上国会議」が開かれているモーリシャスで共同通
信のインタビューに答えた。
昨年十二月のスマトラ沖地震による津波被害発生後、早期警報シ
ステム拡大の具体的な日程目標が示されたのは初めて。初期投資は
三千万ドル(約三十一億二千万円)三千万ドル(約三十億六千万円
)と見込まれ、実現には維持管理費用を含め国際支援の確保が鍵と
なる。
一方、松浦氏は「災害情報を住民に伝える通信網の整備や、住民
への災害教育の徹底には、まだ時間がかかる」とも述べた。
松浦氏によると、ユネスコは三月にパリで開く会合で協議し、六
月にユネスコとして正式に、ネットワークの世界規模化に向けた早
期警報システム拡大を決定する予定。
インド洋地域に、海面の状態や深海の潮流を計測するモニターを
設置、太平洋の警報システムで中核を担うハワイの太平洋津波警報
センター(PTWC)と同じ機能を持つ「地域中核センター」をつ
くる計画。
国連では、世界気象機関(WMO)がハリケーンなど風水害の予
知、ユネスコが太平洋地域の地震と津波の警報などを担当。ユネス
コはこれまでも、太平洋以外への警報システム導入の必要性を非公
式に訴えていたが、具体化しなかった。
20050113 1115
[2005-01-13-10:20]