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(回答先: 真優ちゃん詳細【共同通信】 投稿者 茶々 日時 2004 年 10 月 28 日 11:33:18)
新潟県中越地震で母子3人が巻き込まれた長岡市の土砂崩れ現場。ワゴン車の中に最後まで残された皆川真優(まゆ)ちゃん(3)の救出作業は夜を徹して行われたが、28日午後、死亡が確認された。
死因は、胸部圧迫による窒息死で、事故発生時にほぼ即死状態だったとみられる。
◇
車に突き刺さった巨大な岩と鋼材。大人1人が潜り込むのがやっとの狭い空間。2次崩落の危険も高まっている。スコップによる手掘りの作業に頼るしかないレスキュー隊員たちは、焦りの色をにじませた。
「車両は押しつぶされ、大破に近い状況」「12時間先、24時間先になるかもしれない」
この日午前10時、東京消防庁の清塚光夫隊長は、土砂崩れ現場から1キロ離れた信濃川岸で、厳しい作業の状況を説明した。
同県小出町の主婦、皆川貴子(たかこ)さん(39)ら母子3人が乗ったワゴン車は、崩落しかかった急斜面で、フロント部分を上にして、巨大な岩に押しつぶされ、地中に埋まっていた。
救助作業は、東京消防庁をはじめ、長野、栃木、宮城などの緊急消防援助隊などによって進められた。作業が始まった直後の27日午後、長男の優太(ゆうた)ちゃん(2)が4日ぶりに救出されたが、貴子さんは運転席で即死状態で見つかり、長女の真優ちゃんの体の一部が後部座席の奥にのぞいていた。
「少し掘り進めば、手が届きそうな位置にいる」。レスキュー隊員の1人が運転席の窓から、1メートル四方の狭い車内に潜り込んで、寝そべりながら、手に持ったスコップで土砂をかき出す作業を続けた。
しかし、落石防止用に使われたとみられる長さ数メートルの鋼材が、車体の左後方から右前方の運転席に向けて刺さっていることが判明した。真優ちゃんは、後部座席の2列目と3列目の間で、この鋼材と、座席シートの間に挟まれる形で、逆さまの状態で閉じ込められているとみられることもわかった。
鋼材の上には、車体を突き破った岩石が重なっているため、鋼材を取り出したり切断したりすることが出来ない状態だ。
車の周囲にも大小の岩が積み重なっていて、バランスが崩れれば、斜面が2次崩落する危険性がある。大型の重機を使うことは不可能で、レスキュー隊員1人が、はさみで座席を切り取り、柄の短いスコップで車内の泥を除きながら、少しずつスペースを広げる作業を続けていた。
現場では、28日午前1時の会見で、「遅くとも午前6時には救助できる」と発表していたが、状況は予測を超えていた。
強い余震が襲えば、車がつぶれてもおかしくない状況で、車内に入る隊員の緊張も極限に達していた。
(2004/10/28/15:50 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041028i108.htm