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(回答先: オオクチバス駆除指針作成へ 環境省、調査委設置し議論【朝日新聞】外来種規制に釣り業界は反対←保護団体が批判「法律骨抜き」 投稿者 エイドリアン 日時 2005 年 1 月 19 日 20:28:47)
http://www.asahi.com/national/update/0131/008.html
環境省は31日、特定外来生物等専門家会合(座長・小野勇一九州大学名誉教授)を開き、輸入や放流などを規制する特定外来生物に指定する第1陣の候補リストを発表した。焦点となっていたブラックバスの一種のオオクチバスのほか、哺乳(ほにゅう)類ではアライグマ、爬虫類(はちゅうるい)ではカミツキガメ、両生類ではオオヒキガエルなど6分類群の32種と1科4属合わせて37の動植物が入った。一般から意見を聴くパブリックコメントを経て閣議決定され、6月の外来生物法施行から適用される見通し。
外来生物法で指定されると、飼育や運搬、輸入、譲渡、放流などが規制され、必要に応じて国や自治体が駆除できる。
オオクチバスは、釣り業界や愛好者の反対もあって、分類別の専門家会合で候補リストから外れ、いったんは「半年をめどに検討する」ことが決まった。その後、小池環境相が「指定回避は先送りと批判されても仕方ない」として担当部局に再検討を指示し、一転盛り込まれることになった。
一方、温室トマトの授粉など農業用に使われるセイヨウオオマルハナバチはリストから外れ、1年後の指定を目指して議論を続けることになった。
リストには随時追加が可能。外来クワガタやミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)、チュウゴクモクズガニ(上海ガニ)などは、生態系への影響が指摘されているが規制が難しいなどとして候補リストから外れ、要注意外来生物として公表された。引き続き指定を検討していく。
リストはこの日の専門家会合で承認された後、国民からの声を聴いたうえで再度専門家会合を開き、5月中には閣議で最終的に決まる見通しだ。
◇ ◇
アライグマは北米原産でペットなどとして輸入、野生化した。増殖力が強く、生態系への影響が懸念されるほか、農作物への被害も出ている。タイワンザルは台湾原産。和歌山県や青森県でニホンザルとの交雑が確認され、在来種への遺伝的な影響が心配されている。
カミツキガメは北米・中米が原産の大型ガメ。ペットとして輸入。フナなど在来生物を捕食するほか、人にかみついてけがをさせる危険性がある。
無脊椎(せきつい)動物ではゴケグモの一種のセアカゴケグモが候補となった。オーストラリア原産。関西地方で定着が確認されている。神経毒を持ち、かまれると痛みや吐き気などの症状が出て、血清投与が遅れれば死亡する可能性もある。
◇ ◇
〈キーワード・外来生物法〉 日本在来の生物を捕食したり、競合したりして生態系を損ね、また、人や農林水産物に被害を与える恐れがある外来種を「特定外来生物」に指定し、輸入や飼育を規制する法律。違反した場合、個人は3年以下の懲役や300万円以下の罰金、法人は1億円以下の罰金が科される。04年6月に公布され、今年6月に施行される。
(01/31 11:43)