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(回答先: オオクチバス駆除指針作成へ 環境省、調査委設置し議論【朝日新聞】外来種規制に釣り業界は反対←保護団体が批判「法律骨抜き」 投稿者 エイドリアン 日時 2005 年 1 月 19 日 20:28:47)
http://www.asahi.com/science/update/0125/001.html
千葉県・房総半島で、中国やインド原産のアカゲザルとニホンザルの交雑が確認された。房総半島には、国の天然記念物に指定された「高宕山のサル生息地」などに87群約4300匹のニホンザルが生息し、20キロ離れた半島南部の白浜町周辺には約100匹のアカゲザルが生息している。交雑が広がる恐れがあるが、同県のアカゲザル捕獲作戦はあまり進んでいない。
京都大学霊長類研究所の川本芳・助教授(集団遺伝学)と「房総のサル管理調査会」の萩原光さんらが、日本霊長類学会の機関誌「霊長類研究」で報告した。
川本助教授らは02年4月から04年1月に白浜町や館山市などで捕獲したサル8匹と、04年2月に市原市菅野で捕獲したオス1匹の計9匹の血液から遺伝子を分析した。
この結果、3匹がニホンザルとアカゲザルの交雑だった。白浜町の1匹は交雑2世代以上と判明した。白浜群の行動域で捕まったオス4匹は、アカゲザルが大半を占める地域にもかかわらず、ニホンザルだった。元のニホンザルの群れから移ってきたとみられる。
一方、ニホンザルが生息する市原市の丘陵地帯で捕まったオスは、尾の長さが約18センチあり、10センチ前後のニホンザルより長かった。遺伝子分析で母方がニホンザル、父方がアカゲザルの交雑1世代とわかった。このサルが人為的に運ばれた可能性は残るものの、丘陵地帯で交雑が始まっていることが示唆された。
アカゲザルは、日本の生態系に被害を与えるとして、外来生物法に基づいた特定外来生物への指定が確実だ。指定されると輸入や飼養、運搬が禁じられ、捕獲や駆除が検討されることになる。
千葉県では60年代からニホンザルの農作物被害が深刻になり、有害駆除で捕獲が始まった。最近の捕獲数は02年1072匹、03年1312匹と、全国でも長野県と並んで多い。アカゲザルが生息するようになった由来は不明だが、逃げたペットが起源ではないかとみられる。
アカゲザルとの交雑確認について、千葉県自然保護課は「アカゲザルの全頭捕獲を目指して01年からおりを設置し、サルに発信器を付けたが、捕獲は進んでいない。アカゲザルが白浜地区外に出て交雑もある、と話は聞いていた。今後の対策を改めて検討したい」という。
〈アカゲザル〉 中国やインド、ヒマラヤに分布。ニホンザルよりやや小型で体長47〜64センチ、体重7〜8キロ。尾は20〜30センチと長い。灰褐色だが、下半身は赤褐色。実験用に多く使われており、RH式血液型はこのサルで見つかった。
(01/25 15:27)
http://www.asahi.com/science/update/0125/images/sci0125002.jpg
アカゲザルとの交雑が見つかった場所