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(回答先: 商品化進む白神の微生物 生存競争生き抜く力を応用【共同通信】−80℃でも死なない世界一の冷凍耐性もつ「白神こだま酵母」 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 9 月 11 日 14:54:24)
◆ 「森の基金」開設を発表
記者会見の模様 |
◆ 森の贈り物・白神酵母パンでニホンの森を元気にしたい!「食を通して町と村をつなぐ産地提携の新しいカタチ」を提案
地元紙の記者を対象に、世界遺産の白神山地で発見された天然酵母“白神こだま酵母”と国産小麦粉で焼いたパンの紹介と、このパンの売上の一部を「森の基金」とすると発表しました。
会見に臨んだのは、にんじんCLUB代表の伊勢戸と、丸岡町長、そして『白神山地ワイルドベーカリー』常務取締役の塚原 昇さん。当日の発表をご紹介します。
◆ 秋田発・白神酵母パンで森づくりを 塚原氏
白神クロワッサン(国産小麦粉+白神こだま酵母) |
◆ ファームツアーと“森の基金”を始めます! 伊勢戸
にんじんCLUBでは5年前、水俣の有機農産物の流通を手がけたのをきっかけに、“地元学”の考え方をベースにした生産地との提携を重ねています。その考え方とは、“食は自然風土がもたらす恵みである=食(FOOD)は風土”であり、“食から地域再生ができる”ということ。これまでに、熊本県水俣市、富士朝霧高原、長野県松川町などの地域を“にんじんCLUBゆうきの里”と位置づけ、流通と交流を重ねてきました。今年は新しい“ゆうきの里”として、秋田県二ツ井町という行政の方々と有機農産物の流通販売を始めることができました。
秋田県二ツ井町は、貴重なブナの原生林によって世界遺産となった白神山地を北に仰ぎ、南には林業県秋田を支えた秋田杉の美林を残す“山のくに”です。面積の約3/4を森林が占め、その真ん中を東西に貫くように、米代川が悠々と流れています。日本一高い杉などの豊富な森林資源と、森林の恵みともいうべき、白神山地で発見された野生酵母“白神こだま酵母”。この二つの財産を生かした、様々な商品開発と交流を展開しています。
このたび、名古屋に二ツ井町丸岡町長をお迎えし、にんじんCLUBと二ツ井町との提携事業(グリーンツーリズムと有機農産物の販売、白神山地天然酵母パンの発売)について、みなさまにお伝えし、この秋の10月のツアー開催をきっかけに、さらに“食(FOOD)は風土”を広めていきたいと考えています。
★森の基金とは
にんじんCLUBでは、“白神酵母パン”の売上の1%を、「森の基金」として積み立て、二ツ井町の国有林の保全環境と事業の支援をしていきます。みなさんもぜひ、この白神酵母パンを食べて、森への思いをふくらませてください。
◆ 幅広い市民の手で 私たちがのぞむ森をつくろう 丸岡氏
「二ツ井町は過疎の問題を抱えている中で、にんじんCLUBとの流通・交流は、大きな刺激になっており、感謝しています。特に“森の基金”は画期的な取り組み。日本の森林はどこも危機に瀕しています。いまは山の仕事が、山で働く人の収入にならないため、管理の力が衰えてきています。秋田県は天然秋田杉の本当のふるさとです。町の8割は森、その半分が国有林です。管理をお願いしても赤字なので、二ツ井町で伐採した後、苗を植えずそのままにするという事態が起きていて、そういう山がおよそ100haになるのです。しかし行政批判はできても、山は変わらない。自分たちで何とかしようと、4年前から町が国有林に植林をしていますが、こちらも財政に限りがあるため年間3haがやっとですが。
しかし、今までは国民が手・口出しするのが難しかった国有林のあり方に、関わることができるチャンスともいえます。幅広い市民の力で、私たちがのぞむ新しい森づくりが可能になります(建築材のための単一植林ではなく、たとえば水を育む森づくり、歩いて気持ちのいい森づくり…など)。まず二ツ井町でそのようなしくみのモデルを作り、全国に広げていきたいと考えています。
秋田県二ツ井町は、環境をテーマとするまちづくりをすすめています。県内の行政では初の環境ISOを取得。丸岡町長はさる7月22日に再選を果たし、3期めに入りました。
[2001.9.10 updated]