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(回答先: 「移設遅れ」批判で決断 ヘリ事故で事態急変【琉球新報】 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 9 月 10 日 13:36:18)
抗議行動に参加し、座り込みを続ける 「命を守る会」のお年寄りら=9日午後 2時すぎ、名護市の辺野古漁港前 |
【名護】「非暴力の闘いを続ける」「施設局はひきょうだ」―。那覇防衛施設局のボーリング調査に対し、辺野古漁港前の座り込み現場では、参加者が心配そうに海上を眺めた。中には気持ちが高ぶり、座り込み現場を離れ、海岸まで足を運ぶ人もいた。
ヘリ基地反対協議会の大西照雄代表委員は「座り込みのこれまでの蓄積が発揮された。非暴力の闘いを続け、平和的な対話による運動を堅持したい」と力強く語った。沖縄平和市民連絡会の平良夏芽共同代表は「組織に属さない人々も県内外から参加した。整然と座り込み、暴力に訴えない運動を続けたい」と話した。
海上での調査阻止を目的とした反対派のカヌーや抗議船は9日午後3時半すぎに、辺野古漁港前に戻った。同日午後4時すぎの報告集会では、カヌーで抗議行動をした人たちが「何もできなかったことが悔しい」などの報告があった。
ボーリング調査は2003年にも行われ、反対派は止めることができなかった。命を守る会の金城祐治代表は「また同じ轍(てつ)を踏んでしまった。反省し、次を考えなければならない」と話した。
座り込みの参加者の一部は9日夜は漁港前のテントで十数人が宿泊し、施設局の動きを警戒。10日は施設局が調査船をどの港から出港させるかを調べて、対応する予定。
日中漁港近くから調査船に、抗議のシュプレヒコールをし続けた石川市の伊波宏さん(74)は「怒りで暑さも吹き飛んでしまった。きれいな海を埋めるべきではない」と悔しそうに語った。
◆ 「海に恩返す」 憤る高齢者
ボーリング地質調査着手の9日、地元・辺野古区の「命を守る会」のお年寄りも着手反対の行動に参加し、午前中から夕方の集会終了まで、座り込みを続けた。「(着手は)間違っている。約束違反だ」。監視小屋を設け、建設反対を訴え続けて8年。着手の9日も泰然と、穏やかな表情で海に向き合ったが、言葉には、強い怒りが込められた。
小禄信子さん(85)は調査に着手したことに「ちゃんと話し合いなさいということを求めているのに、これは約束違反です」ときっぱり。宮城清子さん(78)は「許すことはできない」と憤った。
彼女たちには、戦後の生活を支えてくれた地元の海、子供たちをはぐくんでくれた豊かな海への思いがある。
宮城さんは「戦争ですべてが焼かれた中で、海で捕れたものが食糧になり、物々交換で他の物資を得ることもできた。だからこれからも守らないと」と戦後を振り返りながら話す。
小禄さんも「子供たちは海で真っ黒になるまで遊んで育った。この大切な海に恩を返さないといけない」と思いを語った。
夕方の集会では、高齢者に疲れも見えたが、最後まで参加。若者らの決意表明に力強い拍手を送り続けた。
島袋ヨシさん(92)は「これからの工事は海の神がさせない。私たちも反対と言っていかないといけない」と、決意を述べて立ち上がった。
[更新 2004年9月10日 金 10:32 ]