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(回答先: Re: バイオパイラシー:それは生命の窃盗行為←これをモンサントやノバルティスが大学の調査団や研究者の助けを借りて行う 投稿者 彼方 日時 2004 年 5 月 20 日 09:15:32)
彼方さん、お早うございます。
彼方さんはいつも、独自の視点から良質の投稿をされており、啓発されることが度々あります。
季節外れのレスになり、申し訳ありません。
> 中米と同じような状況がアジアでも起こっています。知的財産と言う名のもとに、少数民族の伝統的な知恵や文化等が「所有」されつつあります。
> アジアでは、少数民族の置かれている立場が非常に微妙なこともあり、また各種の国際援助等も衛生問題や人権問題等に対応することが多いため(もちろんそれも必要なことだと認識しています)、この問題に関しては搾取する側のスピードに対応できない状況があるように思います。
中国の貴州・雲南・四川・広西チワン族自治区からインドシナ半島およびアッサム地方(インド東北部)のナガランド州にかけては、日本人のルーツの幾つかを担うと言われる多くの少数民族が住んでおり、最近では、美しい棚田や刺繍の民族衣装を見学する日本からの旅行者も多いようです。
他の地域同様、これらの地域でも少数民族は、現在の統治国家から二流人種とされ、地域によっては難民扱いされている場合もあり、誘拐・麻薬・エイズがセット物で浸透して貧しさに拍車をかけ、それと平行してバイオパイラシーが進行しています。
また、現在の統治国家の都合から、鉱山やダムの開発に伴って、土地・人・動植物・文化が根こそぎ排除される例も少なくありません。
現在に残されている記録だけでも、数千年前から多くの民族が戦いによって滅ぼされていますが、20世紀後半からは、そのスピードが非常に速くなっているように見えます。
しかし、これらの地域の文化は特に守りたいものがあります。
高床式住居、千木・かつお木、鳥居・〆縄、刺青・断髪・帯刀、歌垣、アニミズム、山岳信仰、赤米と穀霊信仰、そして農具や木・竹・藁の道具、数々の発酵食品・糯米食などの稲作複合文化、等々。
東南アジアには、商社マンやODA関係の技術者など、多くの日本人が出掛けています。
日本人のルーツへの関心が、少数民族へのバイオハンターの暗躍を加速しないことを祈るばかりです。