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2004/05/11
田中康夫・長野県知事がこどもの日の5日、千葉県四街道市で開かれた講演会に足を運びました。同市は隣の千葉市との合併話が進められ、5月16日に住民投票が予定されています。田中知事は合併に反対する市民団体などが招きました。
“有名人”の来訪とあって会場となった1000人収容の市文化センターは、立ち見ができるほどの超満員。会場に来る途中で立ち寄ったスーパーでは、たちまち買い物客に囲まれ、即席のトークを始める人気ぶりでした。
田中知事は「ハプニングトーク」と題し、国が進める市町村合併問題などを中心に地方行政の在り方などについて、1時間余にわたり講演しました。今回の講演に出席するのに際し、地元の堂本暁子・千葉県知事などから「(出席を控えるようとの)FAXが届きました」などと裏話を披露したあと、議会と“衝突”しながら進めている長野県の施策などを紹介、国の補助金行政のからくりや、公共事業や福祉行政の問題点などを説明しました。
合併問題について、国がアメとして用意している「合併特例債」は、施設などの箱ものにしか利用できず、後生にツケを残すと指摘。さらに、先に埼玉県大宮市と与野市が合併してできた「さいたま市」を例に出して「議員の給与は高いレベルに合わせ、福祉は低いレベルにあわせた」などと、合併の“弊害”を指摘し、さらに合併の住民投票に際しては「愛郷心を持って、子々孫々のことまでよく考えて投票するように」と訴えていました。
また、地方の首長や職員は「常に住民の目線で政策を考え、必要な情報を提供すべき」との持論を強調しました。
会場に来ていた50代の主婦は「田中さんの顔を見たくて来ました。しかし、田中さんは他県の知事さん。肝心の地元の知事のメッセージがなかなか伝わってきません」と苦笑していました。
四街道市は、千葉市の隣で東京都心から40km圏。1960年代からベットタウンとして人口が増え、現在約8万4000人。借金が全国市町村で3番目に少ない健全財政という。これに対し、政令指定都市の千葉市の人口は約91万人。財政状況は厳しく、人口1人当たりの借金は約67万円で四街道市の約3.6倍。このため、四街道市の議会(定数24)も合併に対する賛否は半々となっています。
ですから、四街道市の身の振り方は文字通り、5月16日に行われる住民投票で示される住民の意思にかかっています。
(若葉敏夫)
http://www.janjan.jp/area/0405/0405104176/1.php