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(回答先: 「陰謀論」を真顔で論駁しようとして愚を晒したカール・ポパーの限界性もしくは胡散臭さ 投稿者 小魚骨 日時 2004 年 5 月 29 日 03:19:31)
>「ある男が家を購入したいと切実に望んでいるとしよう。この時われわれは確信をもって、この男は家の市場価格を高くしたくないと望んでいる、と仮定できる。しかし、彼が購入者として市場に現れるという事実はまさしく市場価格をつり上げる傾向を持つであろう。そして、同じようなことは販売者についても言えるわけである。また、全く別の分野から例を取ってみよう。ある男が生命保険の契約を決心したとしよう。この男が、ある人々に保険会社の株式に投資するよう勧める意図を持っているとは思われない。だが、それにもかかわらず、かれはそうしたことになろう。ここに至って、
>われわれの行為のすべての帰結が意図された帰結でないことは明白である。(←重要)必ずしも支配層の思い通りには事は運ばないのだ。
>それゆえ、社会の陰謀理論は真ではありえないのである。なぜなら、陰謀理論は、一見したところでは誰にも意図されなかったと思われる結果でさえ、そうした結果に関心を持っていた人々の行為から生じた意図的結果であると主張するに等しいからである。」(P.94)
違うのだ。そうだからこそ、陰謀理論が真であると論証できる。このような生臭い属臭いたとえによってしか陰謀論は説明できないのだ。おどろおどろしい秘密結社の仮面はひぎとらねばならない。アメリカ人がいかにカルトにはまっているからと言って、その姿を真ととらえるのではなく、住宅購入や株投資と言った生臭いものにしか真はないのだ。アメリカ人の仕事はビジネスだ。結局それ以上でもそれ以下でもないし、その方向性で陰謀を考えるべきなのだ。ショッカーみたいな自分達と全く違う奴が世界征服を企むと考えるより、生臭く考えよ。陰謀主体をショッカーみたいな奴に描き出す方が胡散臭い。その方がよほど陰謀が真でない証明となる。陰謀はあるし、身近な例でシュミレートする必要もあると思う。世界支配層のいかなる残虐さもビジネス要素を見出すべきだ。決してテキトーではない、「市場原理」に基づいた行動がある。ただ、あちらの市場原理とこちらの市場原理ではスケールが違うから、同じものではない。あちらの市場原理はこちらにとって非市場原理として立ち現れる。それがユダヤ・キリスト・イスラム・天皇選民主義などとなって現れる。