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(回答先: Re: イギリスの教育を受けさせたいフランス人 投稿者 はまち 日時 2004 年 5 月 19 日 08:16:03)
はまちさん はじめまして
はまちさんは、アラビア語がおできになるのでしょうか?
日本では得られない視点からの文章を拝読させていただいております。
<「英語がうまく話せなくも、コンプレックスなどもたなくていいんだよ、ほら、ごらん、イギリス人だって、こんなフランス語を話すじゃないか。」
っと子供に植え付けてるよう。ついでに、このプログラムは、国営F2じゃなく、民放のTF1から流れています。
驚かれる必要はないかもしれませんね>
フランス人とイギリス人の一般的な関係に関して私の思っているところについては、触れなかったので、はまちさんを誤解させてしまったのではないか、と懸念しています。
私の感じているフランス人から見たイギリス人観を簡単に申し上げますと、「フランス人は、イギリス人にコンプレックス等微塵も感じておらず、また当然英語が出来ない(或いはうまく出来ない)ことに微塵もコンプレックスなど感じていない。仮にイギリス人と会話するときには、「フランス語が出来ないおまえが悪い」といった態度を取ることもある。」といったものだと思います。
一方で、フランス人にそういう態度を取られてもイギリス人としては、何もいえないのが一般的ではないか、と思います。(むしろイギリス人の中では、「僕、フランス語がしゃべれるんダ。」というセリフが自慢話の文脈の中で出てきます。)
以上、前回私が投稿させていただいた内容は、
フランス文化に(中華主義的な)誇りを感じているフランス人が、「よりによってイギリスの教育を受けさせたいなどと、自国の文化に対する誇りはどうしたの」というニュアンスで、フランス人夫婦のセリフを私は受け止めた、という趣旨だったのですが、、、、。
以上の文脈で行けば、はまちさんが、あげられた「英語訛りのフランス語をしゃべるイギリス人をやや下位者とみなして笑い飛ばす」というTV番組の感覚は、従来のフランス人そのものの典型的な行為だろう、と思うわけです。
ということで、
<英語がうまく話せなくも、コンプレックスなどもたなくていいんだよ>
との考え方がフランス人の間で一般化しているとしたら、逆に、驚き、です。
「英語などという、フランス語からみれば一段品下がる言葉は、本来使うのは本意ではないのだが、金儲けのうまいイギリス人やその亜流であるアメリカ人の連中が、ビジネス上の言葉として英語を世界中に普及させたものだから、しょうがなく俺達も英語を使わされているんだよなあ。」
〜というのが、フランス人の本音ではないでしょうか?
少し話が脱線しますが、日本人でも初対面のイギリス人やアメリカ人に「英語で話してもいいけど、しばらく使っていなくて勘が戻らないから、フランス語でやりとりしていい?」とか、カマすことができたら、最高だと思います。(このセリフで交渉上心理的に優位にたつことを戦術にしている日本人の方も現におられます。)
以上をまとめますと、
「イギリス人とフランス人は同格。但し、フランス人のほうが、イギリス人を馬鹿にしたがる傾向が強いような気がする。
世界最強だと威張っているアメリカ人も、イギリス人とフランス人からは馬鹿にされるケースがある。これに対してアメリカ人が言葉でこのコンプレックスをはね返すのはなかなか難しい。金や軍事力で黙らせるぐらいしかやり込める方法があまりない。」
但し、この三国以外の人間について彼らにあえてコメントさせるとすれば、
「近代人と呼べるのは俺達三国の人間だけ。あとは人間(白人)といってもね。あえて言えば、オランダ人と北欧人ぐらいかな、仲間に入れられるのは。ドイツ人?うーんちょっとね。ラテン系はどうかって?問題外だね。」ということになるのではないでしょうか。