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(回答先: Re: ヒマを見つけてコソコソサイトを盗み見るくらいの時間はあります 投稿者 リーマン 日時 2004 年 5 月 07 日 01:30:25)
リーマンさん、どうも、横レス、お許しください。
リーマンさんの投稿を楽しみにしているものの一人です。
最後のトヨタの部品会社に関するエピソードに関する投稿です。
昨年の火災に関しては、どうであったか、存じ上げていませんが、97年2月だったかのアイシン精機(ブレーキ部品会社)に関して、少し、エピソードの裏を紹介させてください。
週末に起きた火災で、日曜日には、ライバルであるわが社の工場長含めて、製造部門の責任者などが3名が、トヨタからご招待を受けました。さて、テレビ報道で知ってはいるものの、と、名古屋まで出かけてみると、なんと、この火災で、トヨタは、自動車業界で幅を利かせているあるドリルの会社のドリルを全部、買い占めていることがわかりました。機械製造業からドリルを取り上げられては、どうしようもありません。
たかがドリル、しかし、ドリルを変えるというのは、製造工程を変更するわけで、当然、この一時的なドリル不足のためだけに、生産技術から、場合によっては、設計変更など、できるわけありません。
わが社も、トヨタの要求を呑むのですが、一方、わが社にも、それなりの、下心がなかったわけでもありません。トヨタの要求の中に、工作作業員の貸し出しもあったのですが、それなりに、トヨタ部品、この場合アイシンですが、この作業員を通して、視察するという、いわばスパイ合戦がありました。
スパイ合戦は、北海道の某湖に冬季氷上ブレーキ性能試験と称して、それぞれの会社が集まります。そして、試験の様子の隠し撮りなんてのは、日常に行われていて、それこそ、見つかったときには、殴り合いに発展して、という、やくざっぽいところもあります。しかし、今回の「もちつもたれつつ」のスパイ合戦は、静かなものでした。
それなりの作業員を送ることは、こちらのカードを見られる反面、受け取るものもあるかと期待を膨らませたものの、見事に、作業場は、パーテンションで、区切られ、便所と出入り口以外、何も、知らない。で、終わりました。
また、社内でも、この作業員の派遣に関しては、緘口令とまでは行きませんが、かなり内密に行われていたのはいうまでもありません。
マスコミでは、トヨタうりのカンバン方式がたたかれる一方、アイシンのリカバリーの早さも取り上げられ、立ち回りを封じ込められたわが社は、というか、一部ですが、実情を知っている人間は、しらけムードでした。
ちなみにネックになったドリルの製造会社は、従業員30名の会社です。この会社一つで、部品メーカーが横並びにトヨタの言いなりになってしまった。
というのが、リーマンさんのエピソードの裏です。