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(回答先: UFJ大クビ切り時代突入…2〜3万人規模削減も 顧客を忘れた自分本位の統合はダメだ 投稿者 TORA 日時 2004 年 7 月 17 日 19:01:28)
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■□■ 日刊ゲンダイ Dailymail Digest 2004年 7月19日号(平日毎日発行)
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■ 解決できなければ“破談”は必至
■ 三菱東京と統合するUFJを悩ます3つの爆弾
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▼ 膨大な不良債権処理 1兆5000億の公的資金 住友信託との訴訟 ▼
きのう(16日)、三菱東京FGとUFJホールディングスの両トップが会見し、
今月末までに経営統合の基本合意書を締結することを明らかにした。総資産190兆
円の世界最大のメガバンク誕生だが、UFJ側にはすんなり統合とはいかない深刻な
事情がある。
第一が膨大な不良債権処理だ。UFJHDの玉越良介社長は「大口融資先問題は統
合前に解決する」と言っているが、これは三菱東京サイドから「身ぎれいにして来い」
と言われているから。そのために3000億円の出資も仰ぐというが、それでも容易
ではない。
「UFJは9月決算までに総額1兆8000億円の不良債権処理に着手しなければな
りません。ダイエー、大京、双日など大口融資先の処理で債権放棄をすればこれらに
融資している他の銀行が黙っていない。エイヤッで強引に回収すれば関連企業の連鎖
倒産は避けられない。正直なところ妙案がないのです」(関係者)
第2に公的資金の返済がある。UFJグループには、旧2行に注入された1兆50
00億円(4件)の公的資金が残っている。不良債権処理をしながら返済する体力が
あるのかどうか。三菱東京FGの畔柳信雄社長は「UFJの公的資金は早期に返済す
る」と言っているが、具体策については「これから」とアイマイだ。
第3の問題は住友信託との訴訟だ。住信は5月にUFJ信託から法人向け貸し出し
業務以外の事業を3000億円で譲り受け、最終的な経営統合の合意までしていた。
これが三菱東京との統合でパーになりカンカンなのだ。
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■□■ 日刊ゲンダイ Dailymail Digest 2004年 7月17日号(平日毎日発行)
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■ 今回の合併に危険な予測
■ 三菱東京とUFJの統合がきょう発表されるが、これだけの雑音が出てきた
■ 竹中曲者大臣は大喜びしているが、この2行に預金している庶民は極めて危ない
■ 決して良い事ではない三菱とUFJの統合
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巨大メガバンクが誕生して日本の金融システムが安定すると
流しているがいわくつきの悪玉に食いつかれた危ない銀行が
金融恐慌の引き金になる危険性も囁かれている
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「総資産190兆円の世界最大の金融グループ誕生」「金融システムの安定を市場評
価」——きょう(16日)午後、正式に発表される三菱東京とUFJの経営統合には
好意的な見方が多い。
仕掛け人の一人である竹中金融大臣は「日本経済をよくすることにつながる」と自
画自賛だ。
だが、三菱とUFJの合併は喜べることなのか。
ずうたいが大きくなってすべて丸く収まるなら、日本中の銀行が1つになればいい
話で、そんな単純なものじゃない。専門家からは次々と危険な予測が出ている。
▼ 骨と皮だけにされるUFJ。“大量出血死”による市場混乱説 ▼
ダイエー、大京、双日(旧ニチメン日商岩井)などUFJの問題企業処理はうまく
いくのか。これが最大のポイントだ。
「三菱がUFJを引き受ける大前提は、問題企業を処理することです。『統合までに
身ぎれいになってほしい』とUFJに冷酷な注文をつけている。これを受けて、UF
Jは9月中間決算までに総額2兆円近い大口不良債権の抜本処理に着手せざるを得な
い。でも、ウルトラCがあるわけはない。綱渡りですよ」(帝国データバンク情報部
課長・中森貴和氏)
三菱サイドは、「原資を回すことはない」と突き放している。2兆円分はUFJが
自力で捻出するしかないが、処理した時点で骨と皮だけになるのは目に見えている。
おまけに「大京などの自力再建志向組は、勝手に処理されてなるものかと必死の抵
抗に出る」(事情通)という。
またダイエーについても、主力銀行のUFJが債権放棄で縁切りしようとすれば、
同じく借金棒引きを求められる他の金融機関が黙ってはいない。予定以上の追加損失
が出て、UFJ立ち往生、三菱ボウ然という展開は十分にある。その時、株式市場や
海外投資家はどう判断するか、である。
「今回の統合劇は竹中金融相が練った不良債権半減の最終シナリオだが、大手術の結
末は誰にも分からない。大量出血や輸血ミスが起きたら、ペイオフが重なり、金融恐
慌の引き金にもなる」(事情通)——こんな不気味な予測も出ているのだ。
大口以外のUFJ取引先は、非情に大胆に切り捨てられる。これも深刻な問題だ。
「UFJは、三和銀行と東海銀行が母体で、取引先は東海地区や関西の中小・零細企
業が多い。収益力がある企業は、そのまま東京三菱の取引先に横すべりできるが、不
良企業は、合併を口実に容赦なしに選別されます」(中森貴和氏=前出)
倒産企業の続出は避けられない。竹中大臣のノー天気予測とは反対に、それが関西
などでは不況をダメ押しすることになる。