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(回答先: UFJ、三菱東京と統合へ年度内に持ち株会社を合弁【朝日新聞】 投稿者 あ+ 日時 2004 年 7 月 14 日 07:28:07)
◎急激なハンドルさばきが、危うくも見えるこの統合劇
真相はともかく、歓迎したい。
これで、都銀はなんとか目鼻がついた格好になった。
問題はこの後の、不良債権処理のやり方にある。
しかし、ダイエーなどの処理は地方銀行が関わってくる。
こうなると問題は、地方銀行の危うさに焦点が移ってくる。
地方銀行はこのところ2極化がすすんでおり、はっきりと弱い銀行と強い銀行に分かれて来ている。
その弱い銀行の多くが、地方の雇用と関係する。
そのため、急激な不良債権処理は難しく、与党にとって、もっとも危ない綱渡り的な政策になる。
今後、与党にとっても、国民にとっても、もっと地方の問題で揺れることになりそうだ。
それを、緩和する麻酔薬が、郵貯解体論だとおもうのですが。
UFJグループは十三日、三菱東京フィナンシャル・グループと経営統合に向けた交渉に入る方針を固めた。週内にも臨時取締役会を開き、正式に申し入れる。不良債権処理や収益力強化を万全に進めるには単独では難しいと判断。再編で生き残りを目指す。信託を含めた全面統合を前提にしており、同日、住友信託銀行に対しUFJ信託銀行の売却を白紙撤回する意向を伝えた。三菱東京も統合に応じる意向だ。両グループを合わせた総資産は約百九十兆円とみずほグループを大きく上回る世界トップのメガバンクが誕生。日本は三大金融グループ時代に突入する。(関連記事3面に)
UFJは金融庁にも統合へ向けた交渉に入ることを非公式に伝えた。これとは別に三菱東京もUFJとの統合に関心があるとの意向を金融庁に伝えている。金融庁もメガバンク同士の再々編が金融再生の総仕上げにつながるとして今回の統合を支援する姿勢を示しているもようだ。
UFJは十四日にも臨時取締役会を開き、三菱東京との統合交渉入りと住友信託への信託銀売却の断念を決議する。三菱東京も交渉申し入れを受け、統合の検討に入る。両グループは具体的な枠組みを詰め、月内にも正式発表する。合併比率、新グループ名などは特別チームを作って協議する。
有力な経営統合案はまず今年度中に持ち株会社の三菱東京フィナンシャル・グループ(MTFG)とUFJホールディングスが合併。当面は傘下に東京三菱銀行、三菱信託銀行、UFJ銀行、UFJ信託銀行の四つの子銀行を置く。一、二年後に四行を再編し、都市銀行、信託銀行一行ずつに集約。系列の証券会社、保険会社などの再編も検討課題になる。
三菱東京は旧財閥の三菱グループを背景に強固な大企業取引と財務基盤を持つ半面、個人や中小企業向け業務が弱く、貸出金がみずほより二十兆円少ない四十五兆円程度にとどまっている。一方、UFJは小口取引に強い。統合により法人、個人の双方で圧倒的な力を持つ。信託部門でも年金などあらゆる分野で国内トップになる。
UFJは六月に検査忌避行為などを理由に四つの行政処分を受けた。金融当局が旧経営陣の刑事告発に踏み切る可能性もあり、試練に直面している。統合が顧客の信頼を回復し経営再生を短期間で成し遂げる近道との考えに傾いた。
ただ、UFJ銀は大口問題融資先を多く抱えている。今年三月末時点の不良債権残高は四兆円に上り、総与信に占める不良債権の比率は八・五%と高い。UFJは統合に向け最終処理を推し進めるため、今期は不良債権処理損失を大幅に上積みする可能性がある。一兆四千億円ある繰り延べ税金資産も大幅な損失処理を迫られる可能性もある。
UFJは自己資本比率を高めるため、今秋に約三千億円でUFJ信託を売却することで基本合意、二十二日予定の正式調印へ向け作業が進んでいた。
▼三菱東京フィナンシャル・グループ 二〇〇一年四月に東京三菱銀行、三菱信託銀行、日本信託銀行が持ち株会社の三菱東京フィナンシャル・グループ設立、三行が子会社となった。〇一年十月には三菱信託と日本信託、東京信託銀行が合併する。〇四年二月には東京三菱銀、三菱信託と三菱証券の共同店舗MTFGプラザを初出店。〇四年四月からは連結事業本部制度を導入し、グループ連結戦略は持ち株会社に一本化している。
▼UFJグループ 二〇〇一年四月に三和銀行、東海銀行、東洋信託銀行が持ち株会社のUFJホールディングスを設立して発足した。UFJはUnited Finantial of Japanの略。〇二年一月に三和銀行と東海銀行が合併してUFJ銀行となり、東洋信託銀行はUFJ信託銀行に社名変更した。銀行と信託銀行のほかにUFJつばさ証券、UFJパートナーズ投信なども含む総合金融グループ。
【図・写真】UFJ銀行沖原隆宗頭取
【図・写真】三菱東京グループ畔柳信雄社長