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日銀は28日、04年3月期決算を発表した。金利上昇に伴う長期国債の評価損などが大幅に拡大したため、経常損益は222億円の赤字になった。日銀の経常赤字は32年ぶり。最終利益にあたる剰余金も555億円と前期比90.7%減少した。
この結果、剰余金から支払う国庫納付金は472億円にとどまり、39年ぶりの低水準となった。自己資本比率も7.33%と前期より0.29ポイント低下し、健全性の目安としている8%を2年続けて割った。
日銀は大量の国債を購入して潤沢な資金を供給する量的緩和政策を進めていて、04年3月期の国債保有残高は100兆220億円と初めて100兆円を突破。金利上昇によって大量保有する国債の価格が下落し、財務が悪化している実態が浮き彫りになった。
経常赤字は長期国債の損失に加え、円高による外国為替の売買損失も響いた。ただ、日銀が銀行から買い取った株式が株価上昇で含み益に転じ、経常赤字を一部穴埋めした。
日銀法は剰余金の5%を法定準備金(自己資本の一部)に積み立てることを定めているが、財務の健全性を確保するため、04年3月期は前期に続いて特例で15%を積み立てた。その分国庫納付金も減ったが、自己資本比率の低下を食い止められなかった。【木村旬】
毎日新聞 2004年5月28日 21時21分
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kinyu/news/20040529k0000m020098000c.html