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(回答先: 財務相、巨額の円売り介入は「脱デフレが狙い」日経 どういう意味ですか?詳細に説明して下さい 投稿者 M 日時 2004 年 4 月 18 日 21:27:03)
財務相、巨額の円売り介入は「脱デフレが狙い」日経
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040418AT1F1601V16042004.html
【〈コラム〉経済気象台】
http://www.asahi.com/money/column/TKY200404150200.html
真の金融危機
水の中にインクを落とすと、インクは拡散し、やがて均一な状態となる。インクの分子が水の分子と衝突し、予測不可能なランダムな動きをしながら、結果として均一化する。こうした物理的プロセスを経済にも応用してみる発想が生まれたのは、ある意味では当然であった。株価や為替の変動など、経済の世界はランダムな動きに満ちているからである。
「理科」の応用という面で現在、際だっているのが欧米の資産運用会社だ。時々刻々とランダムに価格が変動するあらゆる金融商品に投資し、数学、物理の理論とコンピューター技術を駆使することでリスク(損失の危険性)を分散、投資収益を高めやすくしている。この手法は、株式や債券といった伝統的な投資対象以外に投資するという意味で「オルタナティブ(代替)投資」と呼ばれるが、5〜20人程度の運用チームで中心的な役割を果たしているのは20〜40代の理科系人材だという。
彼らが狙っているのは、1400兆円といわれる日本の個人金融資産。若手の斬新な提案は、低金利で苦労している日本の資産運用担当者らの心を動かすらしい。オルタナティブ投資を手がける米国人がテレビのインタビューで「日本にはよほどカネがあるとみえる。ある所から『10億ほど頼む』と言われたので10億円かと思ったら、10億ドル(約1050億円)のことだった」と語っていた。
だが、このままいくと、日本の資産運用は外国に依存することになりはしないか。日本の金融機関が、いまだにバブル崩壊後の負の遺産の処理に追われている間に、世界では新手法への挑戦が始まっている。
日本の金融当局や金融機関の幹部の中に、数学や物理を専攻した人材が極めて少なく、新しい発想が育ちにくいことこそ、真の金融危機ではないだろうか。文化系、理科系といった考え方の縦割りを打破することが、金融界の大きな課題である。(可軒)
(04/15)