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(回答先: 【韓国】株価、今年最高値 時価総額400兆突破 [朝鮮日報]【国民生活と激しく乖離:外国人保有率60%超に】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 4 月 07 日 23:51:32)
韓国経済の成長をリードしてきた“企業家精神(Entrepreneurship)”が急速に衰退している。企業家精神は、リスクを覚悟のうえで未来に投資しようとする意志を意味する。
しかし、国内の経営環境が依然不透明であるうえ、英米式モデルの導入により負債比率の縮小や株主権益の保護などが最優先の経営目標として浮上したことから、多くの企業が現状維持にだけ気を使っている。
先進国の企業が不況と構造調整で苦しんでいる間、韓国企業はある程度堅調な収益を収めることができたが、新しい収益源の創出には暗雲が立ち込めている。一部企業は半導体やLCD(液晶表示ディスプレー)など、すでに世界トップにある部門に対する“安全な”追加投資を行うだけで、リスクを伴う新規投資は検討していない。
▲大胆な投資は避けて現金確保に注力=サムスン経済研究所が7日、国内上場会社を対象に行った調査の結果、企業の現金比率(総資産に占める現金および3カ月以内に現金化できる資産の割合)は、1999年の4.7%から昨年には7.8%へと急増した。
一方、設備投資の程度を判断できる有形資産増加率は1999年12.3%だったが、昨年には0.5%にとどまった。企業は数千億〜数兆ウォンの現金を保有していながら、新しい事業の創出や設備投資を渋り、経営権の防衛のため自社株の購入などに気を使っている。
SKグループ関係者は「最近株主の圧力が非常に強くなり経営全般に介入しているため、短期実績の向上にだけ囚われ、過去のようなリスクを伴う投資はできなくなった」とした。
特に、企業側は今回の総選挙で反財閥性向の政党が国会に大挙進出、集団訴訟制などが活性化することを恐れ、さらに投資を渋っている。
▲このまま行けば外国企業に百戦百敗=サムスン経済研究所がサムスン電子、現代(ヒョンデ)自動車、POSCO、LG化学など韓国企業20社とIBM、インテル、GE、ノキアなど外国企業25社の昨年の財務指標を比較した結果、韓国企業は収益性(営業利益率と売上額純利益率)においてのみ多少優勢であるだけで、成長性、負債比率、R&D(研究開発)投資、市場価値などで全て下回った。
韓国企業は通貨危機以降、「負債比率を減らせ」という金融当局の脅迫的督励のため保有する現金を設備投資の代わりに債務返済にのみ使用、現在負債比率が91%に低下した。外国企業の平均3分の1の水準だ。逆に、売上額対比R&D投資比率は韓国企業が2.8%である一方、外国企業は2倍の5.5%にもなった。
サムスン経済研究所のキム・ジョンニョン首席研究員は「韓国企業がチャレンジ精神を失ってしまったため現実に安住しており、グローバル競争で危機を迎えた」とし「先進企業は戦列を再整備して攻撃的経営に出ているが、韓国企業だけが身体をすくめている」と話した。
▲企業家精神の回復が急務=財界は企業がもう一度しっかり気を引き締めなければ、韓国経済の将来は暗いと見ている。全国経済人連合会(全経連)はまず「反起業情緒」の解消がカギになると判断、民官合同で市場経済教育推進委員会を設立し多様な市場経済教育プログラムを推進する方針だ。
また財界の一角では10月25日を「CEOの日」に指定するなど、企業家を激励する集まりを推進している。金栄培(キム・ヨンベ)韓国経営者総協会副会長は「何よりもまずカネを持っている人を無条件で罵倒する社会的雰囲気が問題」とし、「企業家は韓国経済を生かすため選抜された代表選手という風に激励するような認識が必要」と話した。
崔弘渉(チェ・ホンソプ)記者 hschoi@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/04/07/20040407000054.html