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外資を活力に中国経済が急成長している。だが、内包する矛盾や課題は先送りのまま。中国の指導者は神経質なかじ取りを迫られているが、外国人にはその内情が見えにくい。情報公開も十分とはいえず、内側から見る「中国人の本音」とは程遠い。
本書は、中国国内の研究者らが実証的な資料を使い、繁栄の陰に潜む中国の危うさを分析する。執筆陣には「中国現代化の落とし穴」の著者で知られる何清漣氏も加わり、経済学者の程暁農氏がアンカーを務めた。
元新華社記者の仲大軍氏は「バブルゲームによる負債は北京五輪と上海万博では救えない」と指摘。程氏は8%というGDP成長率は「政治的な数字の詐術」と解説し、何氏は「人口の七割を占める農民への対策がない」と断じる。「中国ブーム」とは相反するが、現実を直視して得た指摘ばかり。中国経済の存在感が高まる今こそ、繁栄の内側から鳴り響く警鐘に耳を傾けたい。程暁農編著、坂井臣之助・中川友訳。草思社。一六〇〇円。
(03/30 05:00)
http://www.sankei.co.jp/news/040330/boo009.htm