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(回答先: 農業は対アジアでも「条件闘争」の懸念?課題露呈の対墨FTA交渉(解説) [ブルームバーグ] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 3 月 13 日 20:04:47)
メキシコとの自由貿易協定(FTA)で、日本は豚肉の内外価格差を埋める「差額関税制度」を維持した。生産者や族議員からの要望が強かったためだが、脱税の温床ともされる制度の問題点は残ったままだ。
差額関税制度は国産豚肉保護のために設けられている。国内の生産コストなどから、基準となる価格(1キロ約400円)を設け、日本着の時点でこれより安い品には差額を関税としてかける。
メキシコの生産費は日本の半分程度で、差額関税がなくなると、1キロ200円台の品が流入する可能性があった。このため日本側の業界は強く抵抗。特に北米自由貿易協定(NAFTA)の下で米国産が流入することを懸念した。
両国は調整の結果、米国産の「迂回(うかい)輸入」を防ぐ原産地規則を確認。メキシコは差額関税削減の要求をあきらめ、中高級品にかかる従価税を4.3%から2.2%に下げた減免枠の設定で折り合った。
だが、差額関税は実際より高値の売買を装って税関で申告すれば、税逃れできるという問題点が指摘されている。「税関で実際の売買価格を知るのは、ほぼ不可能」(農水省幹部)だからだ。1月に日本ハムの子会社が脱税の疑いで家宅捜索を受けるなど、摘発も後を絶たない。
関係者によると、一部では「利得」を輸出入側双方で山分けしている例もあるといい、メキシコとの交渉で日本は「差額関税ではメキシコの業者ももうけている」などと税逃れを前提にした実利を指摘。制度維持を主張する「禁じ手」さえ使ったという。
(03/13 23:15)
http://www.asahi.com/business/update/0313/018.html