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【記者:Monee Fields-White、Mark Tannenbaum】 3月12日(ブルームバーグ):ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで大幅下落。欧州経済の成長鈍化の兆しが嫌気された。
フランス国立統計経済研究所(INSE)が発表した1月の仏鉱工業生産指数(1995年=100、季節調整済み)は前月比0.5%低下と、予想外のマイナスとなった。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレー、ABNアムロはいずれも、ユーロの予想水準を下方修正した。ユーロマネー誌の推定によると、この3社で日々の通貨取引の13%を占める。
EBSによると、ニューヨーク時間午後4時現在のユーロは1ユーロ=1.2219ドル。前日夕刻の同1.2353ドルから下落。週足でみると、ユーロは対ドルで4週連続安。これは2002年1月以来、最長記録。
パナゴラ・アセット・マネジメント(ボストン)の通貨・債券担当シニアマネジャー、アンソニー・ボースウィック氏は、「ユーロを積極的に買い進むことはできない。市場は今、目先ドルに対して強気になっている」と述べた。
パナゴラは11日、マドリードで起きた列車爆破テロを受けて、豪ドルや英ポンドなど8通貨に対してドルが下落するというこれまでの見方を修正した。
欧州中央銀行(ECB)政策理事会メンバーのウェルテケ独連銀総裁は、「ことし、そこそこの回復が実現するとの確信は持てない」と述べた。この発言を受けて、ユーロの下げは拡大した。
ユーロは対円でも下げ、1ユーロ=135円46銭。前日夕方は136円85銭だった。円は対ドルで安値から戻し、1ドル=110円85銭の水準。前日夕方は同110円77銭だった。
米商務省が発表した第4四半期(10−12月)の経常収支は1275億ドルの赤字となり、赤字額は第3四半期(1353億ドル、速報の1350億ドルの赤字から修正)を下回った。統計発表後、ドルは堅調を維持した。
米ミシガン大学が発表した3月の消費者マインド指数(速報値)は94.1と、2月の94.4(確報値)から低下した。
テンパス・コンサルティング(ワシントン)のバイスプレジデント、グレッグ・サルバッジオ市は、「米経済はことしいっぱい、欧州を上回る状況が続く」と述べた。同氏は昨年末の時点で、ドルは2004年中に1ユーロ=1.05ドルまで上昇すると予想していた。
原題:Euro Slides Against Dollar on Signs of Slowing Growth in Europe(抜粋)
更新日時 : 2004/03/13 06:55 JST
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aSm6D3oMQxuo&refer=jp_news_index