現在地 HOME > 狂牛病・遺伝子組み換え10 > 655.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
フライデー 5/6日号
【緊急レポート】世界で頻発する「クジラ大量死」は人類への警告だった
戦慄! “海のBSE【ドーモイ酸】”で「もう魚も食べられない!?」
http://books.bitway.ne.jp/kodansha/friday/scoopengine/article/20050506/ttl1101.html
まず、写真・写真・写真を見てほしい。ここ10年、世界各地で頻発しているクジラやアシカの大量死を記録したものだ。これら海棲哺乳類の怪死の原因とみられるのが「ドーモイ酸」──欧米では“海のBSE”と恐れられている猛毒だ。
ドーモイ酸は藻類が毒化してできる海洋性自然毒の一種。ドーモイ酸を含んだプランクトンを甲殻類・貝類が摂取し、それを魚が食べたりしているうちに、食物連鎖を通して猛毒は海洋生物全体に拡がっていく。そして、クジラなどの哺乳類の体に入るとドーモイ酸は脳を目指し、24時間以内に燃焼して脳組織を破壊。急性脳症を引き起こすのである。『クジラの死体はかく語る』(講談社刊)の著者で「海の哺乳類情報センター」代表、荻野みちる氏が警鐘を鳴らす。
「ドーモイ酸はプランクトンも魚も殺さない。哺乳類だけを標的にします。クジラやアシカなどの海棲哺乳類がドーモイ酸を含んだ魚を食べると、ひきつけに似た発作を起こす。上下がわからなくなるから、泳げないしエサも捕れない。呼吸も出来ない。恐ろしいのは、人間がドーモイ酸を持った魚などを食べた場合。腹痛、頭痛、嘔吐、呼吸困難、肝臓や腎臓の障害、意識障害などに襲われます。死亡率も高い。この毒は熱しても冷凍しても死なない。鳥が魚を食べることを考えると、どこまで広がるか想像もつきません」
脳を冒され、治療法がないところなど、まさにBSE(牛海綿状脳症)と同じだ。
実例をひとつあげよう。'87年、カナダのあるレストランで起きた集団食中毒だ。ムラサキ貝を食べた客がバタバタと倒れ、4人が死亡。一命をとりとめた患者たちも後遺症として急性脳症を発症したことで、欧米人は震え上がった。
「注目すべきは、'80年代は単発だった海の哺乳類の中毒死が、ここ10年間、世界中から数百件単位で報告されていること。日本も例外ではありません」(荻野氏)
実際、今年2月には、シャチ11頭が北海道で集団死し(死因は現在調査中)、4月には、やはり北海道のカキからドーモイ酸と同じ海洋性自然毒が発見され、回収騒ぎとなった。荻野氏の表情が曇る。
「欧米は国ぐるみでドーモイ酸を警戒しています。海岸にクジラやシャチの変死体が打ち上げられると、すぐに海岸を封鎖。死んだ生物の腹を開けて、何を食べたか調べ、危険な魚を特定するんです。ところが、日本には調査チームもなく、研究している学者もいない。私は環境省の役人に何度も警告し、学会でもドーモイ酸の危険性を訴えましたが、何の反応もない。水産業の関係者と話すと、『パニックになるのが怖い』といいます。が、欧米人が恐れているのに、四方を海に囲まれた日本人が知らないのはおかしい。伝えないことが一番の罪ですよ」
赤潮の異常発生、地球温暖化、海洋汚染など、ドーモイ酸が発生するメカニズムは諸説あるが、判明していない。
「恐竜が絶滅したのは、彼らを倒す毒物が自然発生したため、という説があります。そう考えると、いよいよ哺乳類を倒す自然毒が発生したのかもしれません」
肉も魚も食べられない。そう嘆く前に、まず「敵」を知り、その侵入を防ぐ方策を探るしか、人類が生き延びる道はない。
▲このページのTOPへ HOME > 狂牛病・遺伝子組み換え10掲示板