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http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/news/20040904k0000m020159000c.html
国内のBSE(牛海綿状脳症)対策の見直しを検討している国の食品安全委員会プリオン専門調査会が「生後20カ月以下では、BSE感染牛を検出することは困難」との報告書案をまとめたことが3日、明らかになった。調査会が現在のBSE検査の限界について、具体的な月齢を示すのは初めて。報告書案は6日に開かれる調査会で検討され、了承される見通し。調査会が全頭検査から除外しうる月齢を明確にしたことで、米国産牛肉の輸入再開に向けて交渉中の日米協議に大きな影響を与えそうだ。
早ければ9日の食品安全委の本委員会で、正式承認される。BSE対策を実施する厚生労働省や農林水産省は「食品安全委の結論を尊重する」としており、消費者などとの意見交換会を経て、全頭検査を緩和し、生後20カ月以下の牛を検査対象外にするとみられる。これにより、国内でBSE牛が確認された01年以降の日本のBSE対策は大きな転換点を迎える。
BSEの病原体は検出可能な量まで蓄積するのに時間がかかる。調査会は7月に公表した報告書案では「若い牛」でのBSE検査の限界を指摘しつつ、それが何カ月齢の牛か、「現在の知見では明らかではない」と基準を明確にしなかった。
しかし、市民団体などから「具体的な月齢を挙げて検討すべきだ」との意見が寄せられ、厚労省や農水省も「専門家がきちんと線引きをしてほしい」と要望していた。
こうした経緯から調査会は「若い牛」の月齢を検討した。委員の中には「国際的に検出が困難と考えられている生後24カ月を基準とすべきだ」との意見もあったが、国内の全頭検査で生後21カ月と23カ月のBSE感染牛が確認されたことを重視し、「生後20カ月以下では検出困難」とした。
調査会は今回の結論を「中間とりまとめ」と位置付け、将来、新しい検査法が確立したり、進行中の21カ月と23カ月の感染牛から採取した病原体の感染性確認実験などの結果によっては、再び結論を見直す。【江口一】
毎日新聞 2004年9月4日 3時00分