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(回答先: 六ヶ所村の再処理工場、劣化ウラン使った試験運転開始 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 12 月 22 日 00:05:50)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20041220i102.htm
六ヶ所村に劣化ウラン搬入開始…試験運転に利用へ
青森県六ヶ所村に建設中の日本原燃の使用済み核燃料再処理工場で20日、試験運転に使用する劣化ウランの搬入が始まった。
輸送船「ほくしん丸」が同日朝、同村のむつ小川原港に接岸し、茨城県東海村の施設で加工された劣化ウラン約31トンの陸揚げを開始。原燃は、21日から試験用の劣化ウラン溶液を作り始め、試験に入ることにしている。
同再処理工場は、使用済み核燃料からプルトニウムとウランを分離・回収する初の商業用施設で、2006年7月の操業開始を目指している。試験運転は機器の性能や、不具合がないかを確認するのが目的。放射性物質を使った試験は初めてで、期間は1年間を予定している。
原燃によると、劣化ウランは天然ウランに比べて核分裂しやすいウランの割合が少なく、臨界の恐れはないとしている。
(2004/12/20/11:04 読売新聞 無断転載禁止)
日本原燃は20日、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で初めて放射性物質を使うウラン試験に向け、試験用の劣化ウラン31トンを工場に搬入した。21日午前からウラン粉末を硝酸で溶かす作業に入り、約1年間に及ぶウラン試験を開始する。
茨城県東海村から劣化ウランを運んできた貨物船「ほくしん丸」(745トン)は、20日午前7時45分に六ケ所村のむつ小川原港に接岸。続いて岸壁に並んだクレーン2台が酸化ウラン粉末の容器18基と模擬ウラン燃料集合体の容器24基を次々と荷揚げし、大型トラック16台が午後3時ごろまでに工場敷地内に運び込んだ。
原燃によると、劣化ウランは核分裂しやすいウラン235の割合が天然ウランの3分の1で臨界の恐れはないとしている。試験では最終的に53トンを使用。この日搬入したのは、酸化ウラン粉末14トンと模擬ウラン燃料集合体17トンで、いずれも三菱原子燃料から購入した。
同港と有刺鉄線で隔てた国道338号沿いでは、反核団体のメンバーら約20人が搬入阻止を訴えるシュプレヒコールをあげた。核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会の平野良一共同代表は「試験開始という既成事実をつくれば県民があきらめるだろうというやり方は変わっていない。試験では必ず想定外のトラブルが起きる」などと訴えた。 (12/21)
青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で21日午前、放射性物質を実際に使うウラン試験が始まった。六ケ所再処理工場は国内初の商業用施設で、国が進める核燃料サイクル事業の中核施設となる。事業主体の日本原燃は、約1年間のウラン試験の後、本物の使用済み核燃料を再処理する「アクティブ試験」を経て、06年中にも本格操業に入りたいとしている。
この日は、試験に使う劣化ウランを一時保管エリアから、硝酸に溶解させるための気流輸送装置に移動した。年内に劣化ウランを溶かし、年明けには硝酸に溶けた溶液から粉末ウランを取り出す作業を始める予定だ。
試験で使う劣化ウラン31トンは20日、茨城県東海村で原発用の核燃料を製造している「三菱原子燃料」から貨物船で運ばれた。
再処理工場ではこれまで、水や空気、硝酸を使った試験を実施してきたが、今回の試験で初めて放射性物質を使用する。
劣化ウランは、天然ウランを濃縮して核燃料を作る工程で出た搾りかすで、使用済み核燃料と化学的性質は似ているが、放射能レベルは低い。原燃は「臨界事故は起きない」と説明している。
今回のウラン試験では、粉末、模擬燃料体の2種類の形態の劣化ウランを利用し、工場の機器や設備の問題点を洗い出すのが目的だ。この試験が順調に進めば、アクティブ試験に入る。
原燃の前身、日本原燃サービスが国に再処理事業の許可申請をしたのは89年。当時、操業開始は97年12月とされていた。
しかし、95年に核燃料サイクルの柱となるはずだった高速増殖炉の原型炉「もんじゅ」でナトリウム漏れ事故があり、サイクル自体に大きなブレーキがかかった。その後も東海村の核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCO)」東海事業所での臨界事故、東京電力のトラブル隠しや再処理工場での不正工事の発覚などが相次ぎ、試験は延期されてきた。
青森県は国の原子力委員会が11月、現在の核燃料サイクル事業を維持する方針を決めたことを受け、試験を容認する安全協定を原燃と締結した。
試験が始まった後、六ケ所村の原燃本社で記者会見した児島伊佐美社長は「ここまでの道のりは平坦(へいたん)ではなかったが、念願としていた試験が開始できたのは感慨無量だ。再処理工場稼働に向けた第一歩で、工場の稼働で純国産エネルギーの確立が図られると強く確信している」と語った。
◇
〈再処理工場をめぐる動き〉
84年7月 電気事業連合会が青森県と六ケ所村に核燃料サイクル施設の立地を要請
88年10月 ウラン濃縮工場着工
92年3月 ウラン濃縮工場操業開始
93年4月 再処理工場着工
98年10月 使用済み核燃料を初搬入
01年4月 再処理工場の通水試験開始
7月 使用済み核燃料貯蔵プールで水漏れ(日本原燃の青森県、六ケ所村への報告は12月)
02年11月 再処理工場で化学試験開始
04年11月 原子力委員会が核燃料サイクル政策維持を決定
再処理工場のウラン試験で日本原燃と県、村が安全協定を締結
12月 ウラン試験開始 (12/21 11:52)