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(回答先: 美浜原発事故で福井県警が強制捜査(読売)原因解明を妨げる警察の「押収主義」(JANJAN) 投稿者 ネオファイト 日時 2004 年 9 月 02 日 16:31:15)
美浜原発を捜索 福井県警、蒸気噴出の刑事責任追及へ
http://www.asahi.com/national/update/0904/002.html
5人が死亡、6人が重軽傷を負った関西電力美浜原発3号機の蒸気噴出事故で、福井県警の捜査本部は4日、業務上過失致死傷容疑で美浜原発(同県美浜町丹生)を強制捜査した。事故原因となった2次系配管は、運転開始から28年間一度も検査されていなかった。捜査本部はこの結果、水流によって肉厚が薄くなる「減肉」現象が進んで配管が破裂したとして、関係者からの事情聴取や押収資料の分析などを進め、関電や検査会社などの刑事責任を追及する。
同日朝、捜査員約150人が、関電美浜原発の事務所と、配管の検査を請け負っていた関電関連会社の日本アーム若狭営業所美浜作業所の2カ所で捜索した。5日まで続ける予定だ。
4日は破裂した配管を切り出して押収、鑑定のため、茨城県東海村の日本原子力研究所東海研究所に送った。捜索とは別に、タービン建屋内の現場検証は6日以降も続ける方針。
捜査は、日本アームが、配管の検査漏れを関電に報告したとされる昨年11月の前後の対応が焦点の一つになる。
破裂した配管は、事故直後の8月中旬からの定期検査で初めて点検する予定だった。日本アームはこの定検の準備作業をしていた昨年4月に検査漏れに気付き、同11月、関電に配管が初の点検個所であることを報告したとされる。これに対して関電は、日本アームからは検査漏れとの説明はなかったと主張している。
96年まで配管の検査を請け負っていたプラントメーカーの三菱重工業も、同社製の他の原発で、流量を測る「オリフィス」の取り付け部分で減肉の進行具合が速くなることに気付き、日本アームに注意を促していた。
関電は、配管破裂で4人が死亡した86年の米国サリー原発事故を受け、90年に2次系配管の管理指針を作成。三菱重工はこれをもとに91年に検査台帳をつくったが、今回破裂した美浜3号機の2次系配管は当初から台帳から抜け落ちていた。
捜査本部は、関電などには配管の破損などを防ぐ業務上の注意義務があるにもかかわらず、これを怠って、長年にわたって検査漏れを見過ごし、交換などの措置をとらなかったことが事故につながったとみている。
事故は8月9日午後3時20分ごろ、2次冷却系配管が破裂し、検査会社「木内計測」(大阪市天王寺区)の社員11人が蒸気や熱水を浴び、5人が死亡した。
◇
関西電力は4日、「捜査には全面的に協力します。今回の事故を重く受け止め、二度とこのようなことを起こさないよう一刻も早い全容解明に向けて鋭意調査を進め、再発防止に最大限の努力を傾注してまいります」とのコメントを発表した。
(09/04 20:12)
配管肉厚減少、つなぎ目のずれ影響か 美浜原発事故
http://www.asahi.com/national/update/0904/011.html
関西電力美浜原発3号機蒸気噴出事故で、破裂した配管の上部が著しく薄くなっていたのは、配管のつなぎ目の微妙なずれが原因らしいとわかった。総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)の美浜事故調査委員会で6日に議論される。
破裂した場所の上流には、流量を測るために輪(オリフィス)があり、管内が狭くなっていた。これが水流の乱れを起こし、内部の侵食・腐食を進めたが、なぜ上部が著しく薄くなったのかは謎だった。
破裂していない部分との比較などから、輪と配管のつなぎ目の微妙なずれによって水流の乱れが上部に集中した可能性が高いと分かった。
事故調査委員会では今後、関電の管理責任だけでなく、検査を請け負ってきた三菱重工や日本アームの配管管理が焦点になる見込みだ。
(09/04 15:15)
関電、美浜1号機も肉厚不足のまま運転 停止予定早める
http://www.asahi.com/national/update/0904/023.html
関西電力は4日、美浜原発1号機も2次系配管の肉厚が不足したまま運転していたと発表した。5日に運転を停止し、検査する。美浜3号機の蒸気噴出事故に関連して7日に停止することになっていたが、肉厚不足の報告を受けた福井県と同県美浜町の要請で前倒しした。
関電によると、今年4月に実測したところ、1号機2次系の主給水管の肉厚が1カ所で15.2ミリと、国の基準(15.4ミリ)を下回り、交換すべき寿命を1.5年ほど過ぎていた。しかし関電は、火力発電所に認められている特例を独自に適用し、「安全上問題ない」として交換せず、運転を続けていた。
記者会見した松村洋・原子力事業本部長は「福井県の皆さまに安心してもらえるよう前倒しを決断した。今後はマニュアルに定めるなど、皆さんが納得できるような管理をしたい」と話した。
経済産業省原子力安全・保安院の調査で、関電は美浜原発の3基すべてで、配管の肉厚管理に際し社内マニュアルに定められていない緩い基準を使っていたことが判明。美浜2号機でも、配管の肉厚が不足したまま運転していたことがわかっている。 (09/04 22:56)