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(回答先: 原発事故を生んだ関電の体質 [JANJAN] 【保険会社とジャーナリスト】 投稿者 なるほど 日時 2004 年 8 月 12 日 15:41:17)
お亡くなりになられた方々のご冥福と、負傷された方々の回復を心よりお祈り申し上げます。
阿修羅をごらんの皆様は良くご存知のこととは思いますが、発電所の発電設備は熱源が石油か、ガスか、石炭か、ウランかの違いだけであり、蒸気タービンで発電機を回すことは同じであります。こうした事故は蒸気タービンがある設備ではどこでもおこりうるのです。
今回の事故は、原子力だからと言うよりも、むしろ蒸気配管がある設備全てにおいてメンテが悪いと同駆るかと言うことを見せ付けたと思います。しかも原発と言う固定式核爆弾にもなりかねないような設備での不手際とは何とも言葉がありません。
事故発生前に、以上に温度が高いことは作業をしていた人たちは既に感じていたようですね。こうした場合の危険予知活動というものが徹底されていなかったと言うことが問題なのです。
確かに技術者や作業を行う人々というのは安全衛生委員会というのを組織して、事故事例検討会やマニュアル作りを行っています。しかし危険であると判断するのは個々の現象を見て分析判断するのではなく、総合判断です。ある面では経験に基づいた直感ともいえます。
そういう意味では、昨今においては作業をする人たちが経験不足で起こった事故よりも、疲れていたりして判断力が低下して起こった事故が目立つように感じるのです。
夏場は気温が高い。有機性溶剤が引火しやすかったり、汗を多くかくので感電事故や汗で滑って墜落事故といった夏場特有の事故が多いのです。そして高温多湿の現場においては疲労も激しく、それによる判断ミスも多い。やはり寒いよりも暑いほうが面倒な仕事はやりたくなくなるので、最後のチェックといったことで手を抜きやすいのです。
こうした疲労による判断ミスというのは、この不況下で人員削減によって担当者一人一人仕事の比重が重くなっていることも原因のひとつです。特にデジタル化される前の現場機器の扱いを知っている世代の人々(55歳以上)が引退してから、こうしたミスが多発していると言う現実があります。つまり知識は多いが、ファジーに安全について状況判断を行うという能力が不足しているようにも思えるのです。
自分の職場のことを思い出しながら、自戒も込めてこのコメントを書かせていただきました。