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福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機の2次冷却水系配管が破裂し、タービン建屋内で作業をしていた検査会社の社員11人が高温の水蒸気を浴びて死傷する事故が起こった。原因は、もともと10mmだった配管(炭素鋼製)の厚さが1.4mmにまですり減っていたためらしいが、運転開始から27年余り一度も点検をしていなかったとは、どうして、そんな信じがたい管理体制がまかり通っているのだろうか。
この事故の直接的な原因究明は、経済産業省の原子力安全・保安院の調査や福井県警察本部の捜査を待ちたいが、こうした事故が起こる背景に「原子力は安全」を強調したい余りに何事も覆い隠そうとする関西電力の隠蔽体質があることを指摘したい。
関西電力が6月28日に発表した「関西国際空港エネルギーセンター他の定期事業者検査に関する調査結果の報告について」と題するプレスリリースをホームページで見てほしい。これは、今年4月に近畿経済産業局が行った関空エネルギーセンターへの立入検査でデータの改ざんがみつかり、他の火力発電所を含めて再調査を命じられていたもので、この報告(プレスリリース)をみると、なんと11カ所の火力発電所で、この5年間に、3,659件にのぼる不正報告をしていたのだ。
詳しくは、プレスリリースを見ていただきたいが、「計測値を書き換えたもの」「管理基準値を書き換えたもの」「分析等を実施していなかったにもかかわらず、記録を作成したもの」「会議等を実施していなかったにもかかわらず、議事録等を作成したもの」など、ほとんどデタラメと言っていい。
この報告にしばしば登場する「前回発表時より○○件増加して」という表現は、じつは途中で一度、5月31日に近畿経済産業局に報告したが、それでも正確な報告をしないため、再々調査を命じられていたのだ。
これは原子力発電に関する報告ではない。火力発電所に関する報告ではあるが、関西電力という会社が会社ぐるみウソつきの体質に染まってしまっていることを明確に物語っている。こんな会社がプルサーマル計画(原子力発電所の使用済み燃料を再処理して取り出したプルトニウムをウランと混ぜて再び燃料に使う計画)の推進役になっているのだから、なんとも恐ろしいことだ。
今度の美浜原発事故でも、検査を請け負っていた会社は破裂した配管が長年検査漏れになっていることを5年前に気付いたが、関西電力には報告しなかったという。関西電力は検査会社がなぜ報告しなかったのか、ウソで塗り固められた会社には本当のことが言いにくいのだということを真剣に考えなければならない。
原発事故の度に会社幹部が口にする「2度とこのような事故を起こさないように再発防止に努める」という謝罪の言葉をほんとうに実行するつもりがあるなら、まずもって「ウソをつかない会社」にする以外に道はない。社長以下社員全員が自分の子どもに言い聞かせるように「ウソつきはドロボウの始まり」を拳拳服膺(けんけんふくよう)すれば、原子力発電がいかに危ういものであるか、自ずと悟りを開くだろう。
(高田士郎)
http://www.janjan.jp/area/0408/0408107907/1.php
[2781] 保険会社とジャーナリスト
名前:砧公園
日時:2004/08/11 14:53
日本の電力会社は、原子力発電で未曾有の大事故が起きるのを待っている。その時、電力会社やその製造に関わる関連会社(東芝、日立などの)責任者や会長、社長は自殺すればそれで済むかもしれないが、放射能を浴びて亡くなっていく数十万人の命や使用不可能になって捨てられる日本全土数十パーセントにのぼる土地は半永久に戻ってこないだろう。経済が破綻するのは勿論のこと日本人の生活が一気にふっ飛んでしまうのも確実である。浜岡原発での「東海地震までの運転休止」の賛同者に専門家、有識者だけの留まらず、京セラの稲盛会長も名前もある。暴かなくても時限爆弾のように近いうちに必ずやってくることをよく知っているのは、保険会社内部の人間と多くのジャーナリストである(原発事故による災害は保険による被害の補償がおこなわれない=すでに十分な原発事故の被害のシュミレーションが作成されている)。今、彼等が勇気を持って現実を明らかにする時が来ている。もう猶予はほとんど残されていない(電力会社が既に日本中のメディアの大広告主になっているが、それでも倫理観をジャーナリストは電力会社に売り飛ばした理由ではないのだから)。
http://www.janjan.jp/area/0408/0408107907/1.php