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(回答先: <美浜原発事故>厚さ10ミリの配管、1.4ミリまで摩耗(毎日) 投稿者 ネオファイト 日時 2004 年 8 月 10 日 12:13:15)
http://www.asahi.com/national/update/0810/010.html
関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)のタービン建屋で協力会社社員ら4人が死亡、7人が重軽傷を負った蒸気噴出事故で、関電が2次冷却水系配管の破損個所が点検対象から長年にわたり漏れていたことに気付いていなかったことがわかった。10日、関電が会見して認めた。検査漏れは昨年11月に関電側も把握したが、詳細な点検は14日から予定されていた定期検査まで先送りされていたことも明らかになった。設置時で約1センチあった配管の肉厚は、破れた部分の最も薄い個所で1.4ミリになっており、検査の遅れが事故に結びついた可能性が大きくなった。
福井県警は10日午後から、死亡者の司法解剖やタービン建屋内の現場検証、関係者の事情聴取に着手し、事故原因の解明に乗り出す。
関電によると、タービン建屋2階の天井に配置された炭素鋼製の「復水管」の上部が最大で幅約57センチにわたってめくれるように破裂。流出した冷却水の総量は800トンに上った。配管の内部は、冷却水の流量を調整・測定する「オリフィス」と呼ばれる器具が設置され、水が通る部分の直径は約34センチにまで狭まっていた。
このため、この器具の下流部分は水流が乱れており、内部の摩耗を早めて破損につながった可能性もあるという。関電も「摩耗によって配管の肉厚が薄くなったことが認められる」と話している。
同社は90年に定めた管理指針で、2次冷却水系配管については、管が曲がったり、バルブがあったりして摩耗が進みやすい個所を優先して検査することにしていた。破損個所付近も検査対象に含まれていたが、点検台帳の作製を受注した三菱重工が登録を忘れ、関電も気が付かなかった。このため、3号機の運転開始以来、27年余にわたって一度も詳細な点検の対象になっていなかった。
昨年4月に系列会社の社員が破損付近部分の検査が見落とされていたことに気がついたが、同5〜7月の定期検査でも対象とならなかった。検査終了後の11月になって系列会社から報告があり、関電側は14日からの定期検査で破損部分付近の肉厚や耐久性について、初めて調べる予定を立てていたという。
関電は美浜1、2号機を含む8基の原子炉施設の2次冷却水系配管については、90〜03年にかけて詳細な検査を実施。3号機の点検を先延ばしした理由について「3号機より古い美浜1、2号機の配管を調べた際、厚みに余裕があった」と説明している。
一方で関電は、美浜3号機と同様の位置にオリフィスが設置されている大飯原発1号機(福井県大飯町)では、03年に配管の肉厚の摩耗が確認され、管の交換が行われていた。
県警は、他の原発で検査を実施しながら、美浜3号機の検査漏れが見過ごされていた点を重視。配管の破損の因果関係について解明を進めるほか、関電と協力会社の連絡体制などについても調べを進める。
また、経済産業省原子力安全・保安院も審議官ら職員6人を現地に派遣し、10日朝から配管の材質や構造的な問題について本格的な調査を始めた。同院は「関係者の事情聴取も含めて早急に原因を調査する。配管が顕著にすり減っていたのであれば、事故原因となった可能性はある」と話している。 (08/10 12:20)