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(回答先: 浜岡原発:「骨材反応試験を偽造」と内部告発(毎日)【チャイナシンドローム!?】 投稿者 ネオファイト 日時 2004 年 8 月 06 日 21:04:36)
真剣さに欠ける浜岡原発偽造問題の発表 2004/08/07
http://www.janjan.jp/area/0408/0408067735/1.php
中部電力株式会社(本社・名古屋市)は6日、「浜岡4号機建設で使用されたコンクリートについて」と題するプレスリリースを発表し、インターネット新聞『JanJan』が報じた浜岡原発4号機の建設時にコンクリート骨材(砂利、砂)の納入会社がアルカリ骨材反応性試験の試験結果を偽造したり、試験サンプルをすり替えた問題について、「有害なひび割れの発生は認められず、コンクリートの健全性は確保されていると考える」との見解を明らかにした。
プレスリリースによると、中電は偽造・すり替え問題が報じられたあと、4号機のコンクリートについて「アルカリ総量」を調査した結果、規制値を下回っていることを確認したことから「コンクリートの健全性は確保されていると考えている」としている。また、1〜5号機について「アルカリ骨材反応によるコンクリートの有害なひび割れは認められていない」という。
ただ、肝心のアルカリ骨材反応性試験の偽造、すり替えがあったのかどうかという事実関係については触れず、「一部ホームページで取り上げられています」と他人事のような書き方をしている。同社広報部によれば「事実関係は調査中であり、とりあえず、コンクリートの安全性についての調査結果を発表した」という。
とはいえ、「一部ホームページで取り上げられています」とのプレスリリースを発表したことは、事実上、偽造、すり替えを認めたとみていいだろう。コンクリートが現段階で「安全」としても、阪神高速道路や山陽新幹線のように歳月の経過とともにひび割れ、崩壊を起こすアルカリ骨材反応が発生しないとは限らない。
もっとも問題なのは、安全性が最優先されるべき原子力発電所の建設に当たっても、このようにいい加減な、法令違反の建設工事がまかり通っていることだ。この点についての反省は、このプレスリリースにはまったくない。
ただただ「安全」だけを強調する「由らしむべし知らしむべからず」の姿勢から判断すると、「アルカリ骨材反応によるコンクリートの有害なひび割れは認められておりません」という言葉も信じがたくなる。「他の原因によるひび割れは発生しているのかも知れない」「(中部電力)有害とは判断しないひび割れはあるのかも知れない」。民はそう考えたくなるものだ。
この問題は国の機関である原子力安全・保安院に公的な手続きによる内部告発があって発覚した。中部電力は原子力安全・保安院から調査を指示されている。にもかかわらず、「一部ホームページで取り上げられています」との態度は、裏返してみれば、報道がなければ「頬被り」する体質を表している。
しっかりした調査結果を待ちたい。すでに納入業者は偽造・すり替えを認めている。中電には「調査中」などといい加減なことでごまかそうという態度が見える。ことは巨大地震の発生が予想されている地域の中心に立地する原子力発電所のことなのだ。多くの人が心配していることをもっと真剣に考える姿勢がほしい。
中部電力が6日発表した「浜岡4号機建設で使用されたコンクリートについて」と題するプレスリリース(全文)
http://www.chuden.co.jp/press/saisin2004/fr_pre0806_02.html
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http://www.janjan.jp/area/0407/0407307429/1.php
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http://www.janjan.jp/area/0407/0407297388/1.php
(高田士郎)
平成16年8月6日
中部電力株式会社
浜岡4号機の建設当時、コンクリート骨材(砂利、砂)の納入会社の従業員がアルカリ骨材反応性試験において、試験結果の偽造や試験サンプルのすり替えを行ったと一部ホームページで取り上げられています。
アルカリ骨材反応とは、骨材中のシリカ分がセメント中のアルカリ成分と化学反応を起こして膨張し、時間の経過とともにコンクリートにひび割れが発生する現象で、セメント中のアルカリ成分の量がコンクリートの膨張に影響を与えます。
今回、改めて浜岡4号機のコンクリート中のアルカリ総量を調査したところ、JIS A 5308 : 2003〔附属書2(規定)アルカリシリカ反応抑制対策の方法〕に示される規制値を下回っていることを確認しました。したがって浜岡4号機のコンクリートの健全性は確保されていると考えています。
また、平成5年9月に運転開始した浜岡4号機は、建設から10年以上経過していますが、アルカリ骨材反応によるコンクリートの有害なひび割れは認められておりません。
なお、浜岡原子力発電所では、1、2、3、5号機におけるコンクリート構造物においても、アルカリ骨材反応によるコンクリートの有害なひび割れは認められておりません。
今後とも、浜岡原子力発電所の安全確保について、継続して取り組んで参ります。
以 上