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(回答先: 三菱重工、原子炉や加速器不要、元素変換技術開発へ―有害物質無害化など用途【日経産業新聞】常圧、70℃の条件下で 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 3 月 31 日 11:34:48)
応用物理Grでは、Pd(パラジウム)をベースとした独自の多層材料にCs(セシウム)あるいはSr(ストロンチウム)を添加し、重水素ガスを透過させると元素の種類が変化する現象を観測し、これについて研究を行っている。
実験は真空容器内にCsあるいはSrを添加したPd多層材料を設置し、70℃の温度で1気圧の重水素を流すだけのシンプルなものである(図1)。Csを添加したPd多層材料に重水素ガスを透過させ、表面をXPS(X線光電子分光法)で数十時間ごとに観測するとCsが次第に減少し、代わりにPr(プラセオジム)が増加していく(図2)。Srを添加した場合は、Srが次第に減少し、時間が経過すると共にMo(モリブデン)が出現する。出現したMoの同位体比をSIMS(二次イオン質量分析)、TOF-SIMS(飛行時間型二次イオン質量分析)で分析すると自然界のものと異なっており、かつ材料を外部に取り出さずに元素分析を行なうため、周囲の不純物が堆積したものとは考え難い。また、実験はほぼ100%再現した。
通常核反応を起こすためには数keV以上のエネルギーが必要であり、仮にこの現象が核変換であった場合、eVオーダーの低いエネルギーで核反応が起きていることになり、従来の常識を覆す画期的な結果になる。従来、核変換を引き起こすためには原子炉や加速器などの高エネルギーの大掛かりな装置が必要であったが、三菱の手法は70℃で重水素を透過させるだけで核変換を起こせることになり、様々な方面への応用が期待できる可能性がある。
上記内容は、三菱重工オリジナルの結果で、2002年7月に応用物理学会欧文誌(Jpn.J.Appl.Phys. Vol.41(2002)pp.4642-4650)に掲載された。