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(回答先: ゲーム理論(相互拡張破壊) と スターウォーズ計画 投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 7 月 16 日 00:27:44)
バルタン星人さん、どうもです。
米国政権は、TMDだNMDだといって「ミサイル防衛計画」に資金を投じていますが、彼ら自身も実現できるとしても数十年後だと思っています。
発射準備段階や発射直後のICBMを破壊することはできても、大気圏外から落下してくるICBMを迎撃ミサイルで撃ち落すことは至難だということです。(下方から発射したミサイルで追尾しても追いつけません)
米国が現在実験と称してやっているのは、標的のミサイルから信号を発信してそれを頼りに当てているというものです。
多弾頭のミサイルなど攻撃側も工夫ができますから、「ミサイル防衛計画」はブラフに近い軍事技術です。(ロシアや中国も、できっこないと思いながらも万が一ということはあるので、やめろと言っているだけです。軍幹部は、対抗策を求めてくるしね(笑))
「ミサイル防衛計画」の有効性を実証したいのなら、是非とも寿命が尽きた人工衛星を撃ち落していただきたいと思っています(笑)
ソ連は、同盟国にタダ同然で原油を供給したり武器を供与していましたから、経済的には完全な持ち出しです。
東欧諸国に関しては、ナチスドイツの悪夢から「防御壁」になるのだからその程度の出費は仕方がないと思っていたのかもしれません。
ソ連崩壊に関しては、「アフガニスタン介入戦争」や「チェルノブイリ核爆発」が原因として上げられていますが、究極の原因は内部支配者の意図的な“自己崩壊”だと思っています。(もっと合理的な崩壊のさせ方があったわけですから、崩壊方法でそう思っています)
★ 「ソ連大穀物強盗事件」
今読んでいる「医療殺戮」(ユースタス・マリンズ著・面影橋出版)にソ連の穀物輸入に関する面白い話が載っています。
P.286
「 一九七二年七月、ソヴィエト連邦は米国から小麦を輸入した。それは、ソヴィエトの集団農業システムのひどい非効率性を埋め合わせるためであった。ソ連が海外からの小麦の輸入政策を始めたのは、一九六三年にカナダから六八〇万トンの小麦を五億ドルで購入したのが最初である。
一九七二年に米国から購入した小麦の代金を支払うために、ソ連は次の方法で支払い額を補填することを許された。まず、ハンガリー中央銀行が、ソ連の代わりに二〇〇億ドルを空売りする命令を下した。財務長官のジョン・コナリーは、このときドルの平価[金本位制度での本位貨幣に含まれている純金の量を比較した価値]を一〇%切り下げた。その結果ソ連はこのドルの空売りによって四〇億ドルの利益を得て、小麦の代金を支払ったのである。
ミケーレ・シンドーナは、国際金融操作でロスチャイルド家およびハンブロー家と深く関わってきた男であるが、彼は刑務所の独房からこの事件について述べている。ちなみにシンドーナはのちにこの独房で死んでいるところを発見された。
「信じられないくらいバカ正直に、米国はソ連に四〇億ドルもの金を与えたが、これは疑いなく米国自身の墓穴を掘る結果となった。このときから私は、米国は自分を破滅させる相手と手を結んでいると考えるようになった。重要なことは、歴史上米国ほどむやみに自分の敵を武装させ、援助してきた国はないということである」
このソ連への穀物の不正取引の結果、米国のすべての食料品の価格は、以前の二〇%も高騰した。
米国議会は国内の海運業界を助けるため、外国船への穀物の積載に制限を設けていた。このため一九七二年のソ連への穀物輸出のとき、米国の納税者は海運業界への補助金として余分に五五〇〇万ドルの負担を強いられた。外国船に積めば、穀物一トン当たり九ドルで運搬できるものを、米国の船に積んで一トン当たり一六ドルの船賃で運搬したからである。
今日に至るまで、一九七一年から七七年までのあいだにソ連が米国から買った四〇〇〇万トンの穀物の代価として、ソ連がいくら支払ったかを実際に知っているのは、二、三の国際穀物商社とソ連政府高官だけである。
米国農務省の高官は、支払われた金額はもちろん、実際支払われたかどうかさえ記録が残っていない、と述べている。知っているのはヘンリー・キッシンジャーだけであるが、むろん彼は沈黙を守っている。」