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特に反論はしたつもりはなかったんですが・・・・
http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/775.html
投稿者 律 日時 2004 年 7 月 16 日 09:52:37:yVvnimQRLLslo
 

(回答先: マルクス主義の「階級対立」とフェミニズムの「性的対立」は、“彼ら”が生み出した「盾」であり「防御壁」である。 投稿者 あっしら 日時 2004 年 7 月 15 日 15:56:47)

あっしら様、なんだかいっぱい不愉快な思いをさせたようですみません。
別に基本的には反論したつもりはなかったです。

あっしら様***************
もう少しひとの文章を読み解いてください。
問題は共有しているのです。あなたは、私が問題として取り上げていることを私への反論として再び持ち出すというトンチンカンなことをやっています。
それさえ理解しないあなたのような考え方では、その問題の解決に向かうのではなく、支配層にいいように利用され、問題をさらに悪化させる可能性があると説明しているのです。
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これを読んでびっくりしました。
というのは、私はまったくあっしら様に反論などしたつもりはなくて、おっしゃっていることに同意しつつ、さらに、そのような状況を生み出している「企業」やら「国家」やらに対する憤りを表明した(単なる感想ですわね)というつもりだったからです(わたしもパートタイム労働者の一人ですしね)。
それが「私への反論」とか受け取られてびっくりです。すみません。理解力が十分におありのあっしら様にまで、誤解されるとはよほど書き方が悪いんでしょうね。まったく、反省しております。
ただ、あっしら様にちょこっと反論した点があるとすれば、現代の「女工哀史」が起きてきたのは、「企業」「政府」の経済論理が現況であって、フェミニズムが「女性の社会進出」を主張したからではない(後押ししたとしても)のでは、というところです。私の考えるところによれば、もしフェミニズムが「女性の社会進出」が必要といわなくても、現在のような経済システムであれば、女性もおいおい職場進出(社会進出よりこっちのほうが正確ですよね。女性だってずっと社会の一員だもの)するようになっただろうし、現在のジェンダー状況であれば、企業は現在のように安く女性労働を雇おうとしただろうと思います。フェミニズムはそれを促進したかもしれなくても、原因ではないので、フェミニズムへの糾弾は強すぎやしないかというくらいの反論です。
あと「みそもくそも」といったのは、パートタイム労働者の働き振りに対してではなく、「同一労働同一賃金」での雇用と、「景気の調節弁もしくはコスト切り下げ」の雇用とを、同じ質の「職場進出」とみなして、「雇っているから職場進出に貢献している」「わが国は職場進出が進んでいる」などと評して問題解決済みにしてほしくはないという、「企業」「政府」あるいはこの現状を「評価する人々」への意見です。要は「職場進出がすすみましたね」といってしまったら、「じゃ、目標達成だよね」で終了になってしまうのではないか、「残された問題」がそのままゴミ箱行きにならないかという心配です。
正社員と同じような責任のある仕事をさせられながら、最低時給に近い賃金で働かされている人々がたくさんいるわけで(それで私の母はやってらんねーといって転職した)、それで「女性の職場進出」が達成されたとかいわないでよ、ということです。
また、「第三号被保険者制度」等の企業のコスト切り下げ雇用を促進するような政策は、扶養されてない女性や男性のパートタイム労働者にとって大きな打撃を与えているわけで、これに対する憤りです。くだらない政治思想的裁断なのかもしれませんが、正規職でも女性職とみなされている分野であるがゆえに、仕事内容に比して安月給だったりする職種もあるわけで、そういうまっただ中にいる人間としては、「なんなのさ!!!」の一言ぐらいは言いたいですよ・・・・・。こういう実感としての怒りっていうのは、全く無意味なものなんでしょうかね。どうでしょうか・・・・・
なので、あっしら様に同意しつつも、常日頃の怒りを吐露したに過ぎません。すみません。
不愉快な思いをさせてしまったようで。

また、下のスレッドの「家族」のことですが、あっしら様が従来「家族」も支配層に使われてきていると、ずっとそうおっしゃっているのはわかっています。そして、これから目指すべき社会の基盤となる「家族」は従来の「家族」定義とは異なる中身を持っているというのも大体理解しています。
わかっていますが、それなら、いろいろ手垢のついている「家族」という言葉を使うのは危険ではないのですかと聞いておりました。「家族的なもの」を基盤とすること自体に反対しているわけではありません。そのように読み取られたのなら、やはり私の書き方の悪さであって、まったく申し訳ありません。
要は、家族は「生活の場」というのなら、「生活の場」とか「濃密な他者関係性」という言い方のほうが誤解も生まれずに、「安全」じゃないのでしょうか、という提案です。
私には「家族」も、結局のところ「高みにたって現実を客観化する思考習慣」から出てきた言葉であるように思えるので(家族という言葉ができる前に家族的なものをなんと呼んでいたかは知らないけれど)、そのように「家族」という言葉をお使いになることで、逆に支配されやすい素地を作ってしまうのではないですか?という危惧の表明です。
お答えとしては、要するに「いままで使われてきた家族という言葉を用いているとしても、ここで前提としている認識は従来と違うんだから、大丈夫」ということでしょうか。
なんだか書き方が悪かったみたいで、「左翼思想」「カス」「コスモポリタン的発想」を披瀝したと思われてしまったようですけれども。

あっしら様*************
まだ、国家という抽象的概念を実体化する思考習慣から脱しきれないようですね(笑)
国家は、家族関係を形成する諸個人の関係性の統合形態であり、国家という言葉(概念)はそれを約めたものです。
ですから、家族関係を形成する諸個人の関係性の在り様が変わることでのみ国家の在り様も変わります。これが、国家を実体化せず国家に価値性を見ないという考えの根拠です。
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これも上記と似たような疑義です。抽象的概念を実体視した「国家」という言葉と、あっしら様のいう「家族関係を形成する諸個人の関係性の統合形態」としての「国家」が、同じ「国家」という言葉で表現されてよいのでしょうか、ということですね。
「近代」において散々使われてきた用語をそのまま使用して、新しい提案をするというのは、誤解を招きやすいのではないでしょうかと。


あっしら様********
「生き延びるために必要なスキル」ではなく「支配−被支配関係構造を維持するために必要なスキル」として、女性より肉体的に強い男性を使ったという話です。
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「支配−被支配関係構造を維持するために必要なスキル」の話という件、了解です。
でも「肉体的に強い」というのも、いろいろレベルがありますよね。女性の肉体ほうがサバイバル能力はあるようですけどね、支配には力がなかったか(笑)。

あっしら様************
マルクス主義の「階級対立」とフェミニズムの「性的対立」は、“彼ら”が、自分たちの支配を覆い隠し自分たちが矢面に立つことを防ぐために生み出した思想的ツールです。
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それはそうだろうなあと思います。
私も性的対立などないと、思ってます。フェミニズムが男性に対立するものとしての思想であると定義される限りは、私はフェミニストにはなれないと思ってもいます。
「フェミニストの目標」というのは、運動的な、数値的なわかりやすい目標のことです。
つまり、女性の管理職を増やすとか、女性の国会議員を増やすとかそういう目に見える形で男女の配置構造を変えなければ、というような発想はわかりやすいし、とりあえずそういう設定はしてしまうのではないかなと。
ただし、あっしら様のおっしゃるとおりに、利用されたり、誤解されたり、意図とは違うことになってしまうことが多かったと思いますよ。それは「性差」だけで社会が構成されているわけではないからです。フェミニストの人で「運動」がなければ、「ジェンダー」とか「性差」を語る意味はないというようなことをおっしゃる人がいるけど、現実の複雑さを考えると、何かを動かそうと働きかけるということはとても怖いことです。


あっしら様******************
あなたは肝心なことを理解していませんね。企業は「公」ではなく「私」です。
家族形成者にとっては、「内」と「外」の違いであり、「私」と「公」の違いではありません。
企業という外の「私」が家族という内の「私」に立ち入ってぐちゃぐちゃにしているのです。
企業が「私」であるという理解がなければ始まりませんよ。
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ああ、この点の定義の仕方が違っているわけですね。つまり、「公的なもの」は国家や政府的なものを指しているのでしょうか。企業は「私」であるというのは了解しました。わたしは家族外のものを「公」とみなしていたわけですね。
でも、それはとりあえず、今回の場合は大きな問題ではありませんね。
企業は「私」であるとしても(「公」でないとしても)、私が言いたかったのは、家族の外部システムが家族のなかに立ち入ってぐちゃぐちゃにしているというところなので。


あっしら様******************
あなたはひとの文章を読む力が欠落しているようですね。
私は、国民経済主義的段階を経て、将来的に「支配−被支配関係構造」も解消し、職業構造も経済構造も根底から変えよう(変えなければとんでもない状況に陥る)と言っているのですよ。
そして、それを担う関係的活動の主体は、家族を形成する人々だとも言っています。
何より、現在の現実諸条件は、あとは人々がそのような現実をきちんと理解し、アトム化した個人ではなく他者との関係性を取り結んでいけばそれが可能なのです。
**************

そんなことは、わかっておりますってば。なんどもわかっているといったつもりだけれど。
他者との関係性の取り結び、というけど、その関係の取り結びの基盤がすでに、変えなければならない職業構造や経済構造のなかにあるんだったら、そのぐちゃぐちゃ状態から家族をどう切り離して、結びなおしていけるのか、よくわからないのだと言っています。
そもそも基盤とする家族が、すでに最終的に変えようとしている目標によってぐちゃぐちゃになっているのに、家族から改革を始めるからには、なんらかのジャンプが必要じゃないのかと。
抽象的に「他者との関係の取り結び」とはいえるけれども、具体的な関係の中では、いろんな規定の中にいるわけですよね。「性差」とか「階級」とか。

あっしら様***************
フェミニズムはそういう結果を意図していなかったわけですから、なぜそうなってしまったのかを血反吐を吐く思いで考えなければならないのです。
そうしなければ、再び同じ誤りを繰り返すことになります。
たとえば、「独身者も女性も男性も同一労働同一賃金になる」をめざして運動したら、みんなが同一労働の“最低賃金”で同一賃金になったというような....
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最近のフェミニズムの仕事は、意図したところからずれていってしまっているのはなぜか、という、そういった反省から導き出されているものが多いのではないでしょうか。
あとひとつ、あっしら様に反論があるとすれば、フェミニズムだって血反吐を吐く思いでいろいろやってきている人たちがいるのに、そのような人も何もかも十把ひとからげにしてフェミニズムだから「思考怠惰」とやってしまうことです(私はフェミニストではないですけれども)。
「性」や「人種」「階級」は確かに中傷的な概念かもしれないけれど、現段階ではそれは自分の生のある場所を考える上での重要な手がかりになるものでもあります。「他者との濃密な関係性」を考える手がかりにもなりえます。それは「家族」という概念がそういう手がかりにもなりえるのと同じようにそうじゃないかとおもいます。特に「性」は自分の生身の体としているものです。そこから他者とのつながりなり、自分自身についてなり考えることは、あっしら様の考えるような手がかりがなにか見つかる部分もあるのではないでしょうか。それは、個々人の自分自身の問題に直接的に具体的に結びつくことであるからこそ。たとえば、「対立」という捉え方を乗り越えるというスタンスをみいだしていくことで。
また、「右翼思想」のなかに手がかりがあるのと同じように、それを全部“彼ら”の仕組んだことだから、といいきってしまうことで、重要な手がかりを手に入れそびれているということはないでしょうか。

また「理解力がない」とかいわれるのかしらん。
すみません。だから馬鹿だって言ってるじゃないですか。

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