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(回答先: 「合理性」の判断はすべて“主観”的なものです。 投稿者 あっしら 日時 2004 年 7 月 08 日 16:04:47)
あっしら様、ありがとうございました。
とりあえず、このあたりが収束どころかな、と思っています。
ということで、今回は最後のご挨拶になります。
あっしら様**************:
合理性の基準は、狭くとか広くとかという話ではなく、「合目的性」以外にはあり得ないと考えています。
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しかし、ひとが合理性の判断をするものである限り(コンピュータなどを使って判断するものひとの判断)、すべての「合理性」判断は“主観”的なものです。
単独行為であればその人の“主観”的判断であり、他者関係的行為であればその人たちが論議して得られる“間主観”的判断になります。
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今を生きている人たちは、「合理性」や「主観―客観」という概念を疑いをもって今一度考え直させなければならないのです。
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ある歴史的共同体(国家社会)の間主観的価値観(判断)には「合理性」が潜んでいるはずだという観点がまず必要だと思っています。
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「合理性」を盾にあれこれ言い募る人が支配的地位にいる限り、その「合理性」の狭隘性や不合理性を突くことに大きな意味があると思っています。
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この筋について、大体のところは同意見に近いです。
特に、文化的制約の存在そのものが「間主観的」な判断による合理性によるものだという風な捉え方に惹かれます。
とりあえず、このあたりのことについて、私が自分自身で説得的に説明できるように修行することにいたします。
直感的には、この筋での議論にもいろいろ落とし穴や問題が残されているように思うのですが(たとえば、結局のところ後付的に正当化するために「合理性」という概念を用いているのに過ぎないのではないのかというような批判。何でもかんでも「合理性」になってしまうので、そのような概念を用いる必要がなくなるのではないか、などの批判がありうるかと)、残念ながら、私のほうに突っ込んだ議論をする準備がありませんので、今回のところはやり取りはこれで収束、ということでよろしくお願いします。
またなにか疑問がわいてきましたら、質問などふっかけるかもしれませんが、その時にはよろしくお願いいたします。
ところで、本当をいうと、当初、無謀にもあっしら様に絡んでしまったのは、
バルタン星人様が、
ジェンダー、共同体、自由主義 >律さんへ
http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/586.html
にてご指摘くださったこと、
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実際いまでもある意味で近代は必要で、イラク反戦運動に参加する女性でも「いのちを育む女性のやさしさは戦争を認めない」とか言うわけです。それはそれで立派なことですが、おとこ=ますらおぶり おんな=たおやめぶり というジェンダーに全く無批判です。田中美津らの「リブ世代」は「なんで女だけが、やさしくしなくてはいけないのか」と思うから、そうした「俗情に結託した」言説にはとても乗れないし、「第一世代」が男性中心主義を裏返した「危険思想」だということも判ってしまった、「近代」を要求するけれど「近代」を批判しなくてはならない一人二役を演じなくてはならない「立場ならぬ立場」に立たなければならなくなったと思います。一意性に還元できない立場であることは重々承知の上なのに、外から「一刀両断」されたらかなり「ムカツク」だろうなとは推定します。「理解できる」などとは決して言いませんが(笑)
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というあたりの話をして、フェミニズムあまり一意的な見方で「一刀両断」しないようにしてほしいなあと希望を述べたいというところが、当初の目的だったわけですが、それにしても私では力不足のようです。
一言だけ、私自身が従来型の「合理性」概念の扱われ方に疑問を持つにいたったのは、フェミニストの仕事からであったということを申し添えておきます。
いろんな道筋を通りながらも、似たような結論に到達するということもあるのではないでしょうか。
そんなわけで、若輩者がいろいろ生意気なことを言ってしまって申し訳ありませんでした。お時間を取っていただき、私にとっては大変勉強になりました。
あっしら様にとっても、また今回のやりとりを読んでくださったほかの方にも、多少なりとも面白いところがあったなら、幸いです。
とりあえず、これ以降は、私は基本的には読むだけの参加にさせていただきます。
なにしろ修行が足りないので(笑)。
今後ますますの皆様の活発な興味深い議論を楽しみにしております。
あっしら様、重ね重ねありがとうございました。
またの機会がありましたら、再び絡みに行くかも知れません(笑)。
よろしくお願いいたします。
あっしら様はじめ、阿修羅にお越しの皆様のご多幸をお祈りしております。