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(回答先: 携帯電話が少年の非行を助長しているから携帯電話を禁止すべきだ【うふふ】 投稿者 NUE 日時 2004 年 6 月 24 日 22:11:14)
「非行中学生の携帯所有率は6割強」だとか 2004/06/27
http://www.janjan.jp/media/0406/0406246023/1.php
「非行中学生の携帯所有率は6割強」なんだそうだ。国民の皆さんに知っておいてもらいたいんだそうだ。
「毎日新聞」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20040625k0000m040047000c.html
「朝日新聞」(こちらは72%との由)
http://www.asahi.com/national/update/0624/028.html
一見もっともらしく述べられているが、昔からこの手の話は全くのところ虫が好かない。先だっての携帯メールの記事でもそうであったが、色々ともっともらしい理屈をこねて見せるが、こうした文を読んでて良く判るのは、要は年嵩の者は大抵携帯電話が大キライなんである。
何故キライかというと「新しいもの」だからである。何故新しいものが良くないのかというと「つい昨日出てきたばかりの見慣れない新参モノのくせに、ヤケに便利で重宝で、それなのに経験豊富であるところの年配者が上手く使えずにいるのに若造がいとも簡単に自然に使ってしまうのが殊更忌々しい」からである。
でもそれをそのまま言ってしまうと、何だかあからさま過ぎてご近所の人に影で笑われてしまってるような気がして、世の中から取り残されてしまってるようで、威容が損なわれるようで、だから普段はニッコリ笑って「世の中便利になりましたね」とか言いながらそっと胸の内にしまっておくけれども、何かの悪事にかこつけて「だから携帯電話というものは」とか大義名分をつけて、新しいものとそれに纏う者をここぞとしたり顔で非難するのである。
しかしまぁ良い。それが人情というものである。
虫が好かないのは、問題があって原因を突き止めて解決していかなければならない状況にありながら、本質的な部分を物の見事に通り過ごして、あたかも目の前の「新しいもの」が全ての責任だと言わんばかりなところである。
「非行中学生の携帯所有率は6割強」と。だから何だというのだろうか。非行中学生を見分けるには携帯電話を持ってるかどうかがポイント!(携帯電話を持ってる中学生に要注意!)ということなのか。
では、非行中学生における他の要素はどうなのだろうか。例えばの話(本当に「例えばの話」なんですよ)、家庭の所得格差や家族構成に因るものだったとしたら? 仮に正確なデータがあったとしても、こうした形で公にはしまい。口が裂けても話題にはできまい。
そもそもこういうプライベートで根源的で込み入った話については解決できないのは承知の如くだけど、何とか判りやすい形にまとめなくちゃなんないから、とりあえず6割強の大人たちが「うん、そうだ!」と言ってくれそうな、目新しくて何となく胡散臭そうなところの携帯電話が悪い! ということにしておくんだろうか。普通なら、調査結果を得て、何故携帯電話に依存してしまうのか、それについて社会はどう対応したら良いのかと真っ先に考えるハズかと思うんだが、それについては後回し、ということらしい。
つまり、いかにも明日の青少年のことを深く考えているようで、実は目先の目新しいモノに依存してしまって問題をちっとも考えてないように思えて、この先世の中があんまり良くなんないような気がして、昨今において全く虫が好かない所以なのである。
(木坂伊久良)
警察庁と学識経験者で作る青少年問題調査研究会(委員長、矢島正見・中央大教授)は24日、携帯電話と中高生の意識・行動に関するアンケート調査結果を公表した。中学生の場合、検挙・補導されるなどした非行生徒の携帯電話所有率は6割強で、一般生徒(3割)の倍以上だった。中高を通じ、非行をした女子には携帯への依存傾向がうかがえた。警察庁は「調査結果から浮かぶ深層心理を詳しく分析し、今後の対策の材料としたい」としている。
02年9〜12月に検挙、補導された中高生993人(中学554人、高校439人)、一般の生徒3389人(中学1880人、高校1509人)−−を対象に、調査票への記入方式で調査した。高校生の携帯所有率は一般、非行生徒とも約9割と大差なかった。
非行をした女子中高生の8割は「携帯がないと落ち着かない」と答え、他と比べて依存度が高かった。「携帯がないと仲間との付き合いがうまくいかない」との答えも、男女を合わせた非行中高生の5割が示し、一般生徒より30ポイント高かった。非行生徒ほど一日の通話やメールの回数が多く、料金を払うため「もっとお金が欲しいと思った」などの回答も多かった。
携帯所有者の5割以上が過去1年間で午後10時以降の深夜はいかいを経験し、携帯を持たない生徒(2割)よりも高かった。喫煙経験も所有者(5割)が非所有者(3割)を上回った。【窪田弘由記】
毎日新聞 2004年6月24日 19時11分