現在地 HOME > 掲示板 > 議論18 > 425.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: “電位差”や“平準化”についての若干の補足 投稿者 あっしら 日時 2004 年 6 月 25 日 03:46:25)
参照スレ
米国支配層(世界支配層)は「産業主義近代」の終焉が近いことを知っていて、
その後の世界に向けて動いている。
http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/395.html
「産業主義近代」の終焉で最大の打撃を受けるのは、世界で最も成功した産業主
義国家日本である。
http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/419.html
----------------------------------------------------------------------
あっしらさん バルタン星人です
>お身体が完調かどうかはわかりませんが、投稿はできるところまで回復
>されたようで何よりです。
恐縮です。ここ数年ないくらい頭を酷使したので「知恵熱」が出たかもしれません。
本調子ではありませんが所用で3、4日席を外しますので阿修羅にアクセスでき
ないかもしれません。
>経済論理としては完全平準化まで可能ですが、現実問題としてはそこへ向かう変化傾向
>として捉えることで十分です
了解しました。「電位差」「平準化」については政治板の
:SENKIは日本経団連の別働隊?:日本は米国のようにアジアの「需要吸収者」
:になる道を選択すべきではない。(子魚骨さん)
:http://www.asyura2.com/0403/senkyo3/index.html
も参考にさせていただきました。
http://www.bund.org/opinion/20040625-1.htm
によると的場昭弘氏が荒岱介氏に「あんた、経団連か?」とナイスなツッコミを
いれていますね。
>経済論理を機能させる意味としての説明で、経済活動の背後に隠れている動機
>(目的性)にかかわる部分は捨象しています。
了解です。別スレの方が良いですね。すでにオニオンさんへのあっしらさんのレス
もありますし、可能ならそちらに参加します。
一言レスですが “歩く貨幣”=家畜=「羊」と考えると羊が「贄」「迷える羊」
「牧人」など宗教的イメージを喚起されることは偶然ではないような気がします。
岩井克人ネタですが pecuniary(貨幣的)がpecu(羊)から来ているらしい、これで
ジンメル、ポランニーら碩学を悩ました「貨幣商品説」と「貨幣法制説」に決着
をつけたと思われたわけですが、実は言語学的にはpecuが先でそれが財としての
家畜一般から転じて羊になったということです。つまり「貨幣」の方が羊より
起源が古いことになる。
「貨幣商品説」と「貨幣法制説」をカント的に吟味というか「ちゃぶ台返し」を
試みると、たとえばリンゴ3個とリンゴ5個を交換するやつ(ら)はいませんよね。
(赤リンゴ青リンゴというのは反則ですね、いやそれでもいいか)蜜柑5個となら
可能性はある。交換の比率は「交換が成立した」という出来事性以外根拠があり
ません。全く外見、内容(使用価値)の異なる物が事実として等置された。
そのことで人間は「啓示」に打たれたんじゃないか、つまり等置できる「価値」
という概念を掴んだ時点で「貨幣」は成立している、むしろ、そういう
「超越論的仮象」を媒介にしなければ交換自体が成立しないんじゃないかと思います。
「おれが5個でおまえが3個じゃ不公平だ」「リンゴより蜜柑の方が小さい
だろう」「いやリンゴは芯があるが蜜柑は全部食えるぞ」とか。貨幣の実形態は
羊だろうが金だろうがなんでも良いのではないか、マルクスの価値形態論は
「ライオンや象の間に「動物」という名前の生き物が徘徊している」というわけ
ですから。しつこいようですが、これは「最初の一撃」でもあるし「この今」
反復されている現実的なものだということです。
:“彼ら”の冷酷は寄生性とエリート思想に拠る:貨幣の害の最悪は保存性:貨幣
:の怖さは「主−客意識」をも破壊する超越性
:http://www.asyura2.com/0403/dispute18/msg/411.html
>まず、中国やインドでさえ外資依存になっているように、今後経済成長を遂げる国は、
>自国資本ではなく、グロバーリズムを受け容れて外資に依存するところです。
>逆に言えば、先進国のお眼鏡にかなわない国は脱落することになります。
すでに「与件」としてあり「自由化vs関税障壁」等の使い分けなどという選択の余地は
ないということですね。過去レスで「括弧つき開発途上国は条件を選べない」と自分で
書いていましたね。(猛省)
引用が前後しますが
>>たぶんB国は途中を全部すっとばして携帯電話を導入することはありえる。そうした
>>テクノロジーを農業生産、鉄鋼、造船などすでにB国が放棄した産業分野の特化に利
>>用するかもしれない。
>人件費の安さで勝負できる分野は限られており、その分野だけではテイクオフにつなげる
>ことはできません。なぜなら、財の価格が人件費のかたまりに近いわけですから、人々が
>食っていくことには貢献しますが、「現代的資本原始蓄積」にはほとんど貢献しないからです
そうですね。B国では外資が導入されなければ生産設備が摩滅した時点でアウト(特に鉄鋼
造船等の装置産業)です。その先を考えると憂鬱になりますがB国はコカイン栽培、売春
、人身(臓器)売買などの「非装置産業」に特化していくしかない.....
スーダン内戦の話が出ていましたが他のアフリカ諸国はもっと悲惨です。
ザイールなどエイズ、コレラと饑餓で「種」として絶滅しかかっているといっても良い。元叛旗派の高橋順一が書いていましたが、全く無関心というか「死んでくれて有難う」状態 ですね。
>成立した交換はすべて等価交換であるとは言えないと思っています。今は、
>それが見えくい>としても、利潤なき経済状況になれば、非等価交換性が見えや
>すくなります。
これについては今前レスに書いたエマニュエルとアミンの論争を再読しています。私だけ
かもしれませんが左翼は過去の清算事業を放棄しているなと反省します。
(ついでに言えばナチスについても左翼は「国会議事堂放火事件」などをたてに「恨み節」の世界ですが当時のドイツ共産党は公称党員30万(だったかな?)民兵組織まで
持った欧州最大の勢力だったわけです。丸山真男ではありませんが「負けた政治的責任」あるいはあっしらさん風に言えば「まず言説の闘いにおいて敗れたという押さえが重要」だと思っています。)
>中国経済の崩壊を気にしている人も多くいるようですが、それよりも日本経済の
>崩落を心配したほうがいいと言いたい。なぜなら、中国経済が崩壊する可能性は
>あるが、それより先に日本>経済が崩落したり、同時的に崩落する危険性のほうが
>高いからです。
じゃあロシアは..と聞きたくなりますが「床屋政談」に堕してしまいそうなの
で禁欲します。
先ほどの「SENKIは日本経団連の別働隊?」ですが、ある意味であっしら
さんの「誤読」ではないかと。彼らは廣松の「アメリカが世界のアブソーバー
である時代は終わった」という基本認識から主発していますから、わたしには
「中国がアブソーバーになりそうだから、もうアメリカにあんまり気兼しなくて
いいんじゃない」と聞こえます。「終わった」というのは「一 -->多」という
予定調和であり、前レスで「日本の都合だけで語られる夜郎自大なアジア主義」
と言ったのはそういう文脈です。(ブンドの批判ばかりすると「お前は叛旗派
くずれか?」と穿鑿される方も出るので止めておきます。)
>わずかずつですが、製造拠点がなくなった国(A)の水準が下がり、製造拠点がきた
>国(B)の水準が上がる。それが、産業連関的にそれぞれの国の他に影響を与える。
>そのため、A、Bの水準変化傾向はさらに進む。それが、さらに製造拠点の移転を
>促す
これは「移民」の流入、流出を阻止しないと出来ないのではありませんか。アメリカ
は今露骨に始めているけど、EU(フランス)なんかはもっとエレガントで、ある種の
「国民的等質性」を押し出してくる。同性愛おっけー、死刑やらない「イラク反戦
デモ、いいんじゃない。」でもイスラムの少女が学校でスカーフをかぶる事は絶対に
許さないといった。(ゲバラの戦友であるドブレは「公教育からの宗教色の排除」
に賛成していますが)トルコの加盟を阻んでいるのは「文化的障壁」ですよね。
ホッブスを逆から読んで「それがイヤなら荒野に行って狼のように暮らしたら」
というような「ファシズムに反対するようなファシズム」(柄谷行人)
既にあっしらさんから別レスで「世界観と実践的課題」の提示があったわけで
脊髄反射的逐次レスをこのまま続けていいのかという思いがします。
あっしらさんの提議した問題は物凄く刺激的だし、これ以上「面白い」話は
ないわけです。何が「面白い」かと言えば身を切られるように切実な話だから。
是非多くの方が異論、反論参加していただければと期待します。このスレも
そちらに繋げる方向が良い様な気がします。(もちろん「レスお断り」では
ありません。念の為)