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(回答先: 私は江戸時代なんかに住みたくはないんだよ! 投稿者 スパルタコス 日時 2004 年 6 月 15 日 09:00:42)
マイケル・ムーアはきっと誰よりアメリカを愛していると思う。だからこそ、辛辣で容赦ないジョークでアメリカを非難するのだ。愛すればこそ。
江戸時代にはマイケル・ムーアみたいな人が日本にもいっぱいいたし、明治時代になってからでも、その流れは続いていたと思う。「天皇なんて猿の子孫じゃないか」と言って捕まった民権運動家とか宮武骸骨の風刺画など江戸時代の川柳のノリは続いていたのだ。
私はけなす事でしか江戸時代という時代を愛する事はできない。江戸時代に失脚した閣僚は庶民から石つぶてを投げられたのだ。あの時代には何度も60年、68年、70年の熱気と高揚があり、その中にしか平和は感じない。決してただ単に芝居が旅が庶民の間でさかんな平和な時代という予定調和的な事柄だけでは、そこに隠された過酷な搾取や貧困、残虐な刑罰・拷問・冤罪などの暗いものを感じ取ってしまうのだ。あの時代に亡命が可能なら、日本人だって亡命政府を作るだろうし、あの時代にアカデミー賞があれば幕府に対して「幕府の役人は恥を知りなさい!恥を!」と壇上から叫ぶ者も絶対出ると思う。「サムライをして立ち退くべし」という立札や加賀百年の自治の精神は江戸時代の庶民に脈々と受け継がれていたし、この中にしか、江戸時代の良さや発展は感じないのです。
室町、戦国、江戸、明治。日本にだってジョークと笑いを愛し、権力を風刺する不屈の伝統は確かにあった。